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【上板橋第四小学校あいキッズ】ある日のスタッフミーティング

こんにちは。上板橋第四小学校あいキッズです。

上板橋第四小学校あいキッズは学童クラブと放課後子ども教室が一体となり、平日は約140~160人の子どもたちが過ごしている放課後の居場所です。

開校から今年で10年目を迎え、常勤スタッフに加え、現在の運営には20名を超えるアフタースクールスタッフ(パート・アルバイトスタッフ*通称ASスタッフ)が在籍しており、今年度は3分の1のメンバーが入職半年未満という構成で運営をしています。

ASスタッフの皆さんは週1日勤務の方から週5日フルタイムで勤務されている方と様々。

働き方、年齢、経験、属性や価値観の違うスタッフが、縁あって子どもたちの放課後の居場所づくりに参加しています。

10月のある日のスタッフミーティング、安全管理研修の一環として実施した『夏休み期間の運営の振り返り』で出た いくつかのテーマを元にスタッフで対話を行いました。

ミーティングの中ではこんなテーマがあがりました。

💬テーマ1「ひま~」「つまらない」と言い続けている子がいる。長時間過ごしている子どもの活動、どう充実させる?

「学年とか能力でレベルを分けて遊べるものがあっても面白いかも。」
「スタッフがそれぞれ得意な遊びを持っておくのはどう?あいキッズにあるカードゲームとか、イラストとかサッカーとか。それを持っていると誘いやすいじゃない?」
「“つまらない”っていうから、“これ一緒にやろうよ”って誘うんだけど、“それはヤダ”って言われるんだよね~むずかしい 笑」
「一緒に遊びたい人がいなくて“つまらない”のか、やりたいことがなくて“つまらない”のか、私はまず話を聞くかな」

 

💬テーマ2 学習・読書の時間に騒いでいる子がいる。集中して取り組みたい子もいるのでどう対応する?

「その子によって宿題をあいキッズでやりたいのか、家でやりたいのかでも違うよね」
「学習・読書の部屋のルールが曖昧になってきているかも・・」
「そもそも学習・読書の時間って何のためにあるんだろう?」

 

💬テーマ3 工作で作ったもの(紙飛行機や剣など)で室内で遊び始めてしまう子。遊ぶスペースをどう確保する?

「ピロティで遊ばせるのはいいけど、そのためには見守りスタッフが必要よね」
「体育館のステージはどう?体育館遊びのスタッフが合わせて見ることができる」
「体育館遊びの休憩の時間に、遊ばせるのもありだね」

元教員のスタッフが

「子どもの習性として、目的があると、向かう先があると、ルールがあると 落ち着いて過ごすことができるんですよね」

と言葉を発すると、これまでの対話の流れから「うん、うん」と、参加メンバーの頷きも深くなっていきます。

ミーティングでそれぞれが自分の言葉で語るスタッフの姿を見て、私たちにはこういう時間がもっと必要だなあと感じました。

子どもたちの姿からスタッフとしての在り方、今の居場所の状態について問いを立てて対話しながら 自分たちなりの答えを探っていくこと。

運営面やスキル差の課題は、研修・マニュアル・ツール・ルール化・環境の改善などで解決できる部分が多いと思います。

でも、それだけではチームで働いていることにならない。

互いを知り、違いも理解し、協力し合うこと。

別のある日、「私は子どもにこういう対応をしたんだけど、他のスタッフはそれに対してどう思うんだろうって・・聞いてみたいです。」と話してくれたスタッフがいました。

スタッフによって対応が違ったら子どもにとって不利益になる、自分と考え方の違うスタッフがいたら、この対応は理解してもらえないかも・・・。

きっとそんなことを考えてくださったのかなと、その方の迷いは、放課後のスタッフとして子どもや一緒に働く仲間への配慮だなと、なんだか嬉しさも感じました。

居場所の雰囲気をつくるのは、そこに参加する一人ひとり。

子どもたちも、関わる大人も、どんな空間で過ごしたいか。

自分たちに問い続けたいと思います。

文・上板橋第四小学校あいキッズ/石井眞由子