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東京都墨田区|放課後子ども教室の運営支援

概要

事業名 墨田区放課後子ども教室運営支援業務委託
地域 東京都墨田区
発注機関名 東京都墨田区教育委員会事務局 地域教育支援課
実施期間 令和6年4月~
実施体制 特定非営利活動法人 放課後NPOアフタースクール
事業目的 放課後子ども教室未実施の小学校区における持続的な活動実施に向けた運営サポート
参考情報 放課後子ども教室(墨田区公式サイト)

背景

墨田区内では令和6年度までに、地域人材の見守りによって運営される放課後子ども教室が区内の公立小学校21校において展開されました。一方、区内4校においては放課後子ども教室の開室ができていない状態にあり、「地域に開かれた学校」の推進を掲げる区としては、運営の担い手確保に大きな課題感を抱いていました。

そこで、地域人材による持続的運営が可能な放課後子ども教室の新規開室に向けて、放課後NPOアフタースクールが未開室校を対象に以下の支援を開始しました。

  • 放課後子ども教室の運営に関心を持ってくれる地域人材の発掘
  • 放課後子ども教室の活動イメージを持ってもらうため、地域人材による活動サポーターの参加によるトライアルの実施
  • 地域人材による運営委員会立ち上げや自主運営に向けた手続き面、活動準備等のサポート

令和6年度実施内容(抜粋)

4月:区と調整の上、対象校の選定
5月:学校訪問ヒアリング実施(キーパーソンとなりそうな地域人材について、実施に向けた学校調整等)
6~8月:放課後子ども教室に関心を持ってくれる地域人材の開拓(ヒアリングや説明会の実施等)
8~10月:トライアルの活動企画・準備、学校・周辺学童との調整
11~2月:未開室校2校において各2回トライアルを実施(参加児童は延べ281名)。その間も活動周知のため町会や学校運営連絡協議会等を通じて地域人材にコンタクト

ポイント

地域の人と、放課後も学校で遊べる場を作り上げる!

トライアルの実施にあたっては、地域人材による持続的な運営体制の構築を見据え、以下の点に留意して企画を行いました。

  • 子どもはもちろん大人も「楽しそう」「行ってみたい」と興味を持ってもらえるような内容
  • 地域の大人が「これなら自分もやれそう」「そのまま使える」と思える再現性

トライアル当日は、校庭・体育館を区分けし、ボール遊びやアスレチック、縄跳び、ボッチャなど、様々な遊びコーナーを設置。子どもたちが自由に回遊しながら、体を動かせる時間と空間を提供しました。また、外部講師によるサッカー・剣道の体験教室や、自転車での街頭紙芝居の披露なども行いました。

トライアル実施を通じて、継続的に実施を望む声が子ども達からも大人からも上がり、翌年度には運営委員会を立ち上げて、地域人材による運営が本格開始されることとなりました。

墨田区 放課後子ども教室トライアルの様子

関係者の声

サポーター(保護者)の声

子どもたちの楽しそうな姿を見られて良かった。普段は家に帰ってゲームばかりで、友達も習い事など誘うのが難しいみたいなので、学校でそのまま遊べるのは良い。

サポーター(地域住民)の声

普段学校に来る機会がなく、せっかくの機会だから参加してみたいと思った。子どもたちが自分の慣れている場所でのびのびと遊べていて良かった。見ている私たちも楽しかったし、こういった場が大事なので、今後も継続したい。

自治体担当者様の声(墨田区地域教育支援課)

大きなけががなく子どもたちも楽しく過ごせていたようで良かった。外部講師による体験プログラムの内容・教え方が良く、子どもたちも活発に参加できていた。運営を中心的に担ってくれそうなキーパーソンとなる地域人材が見つかってありがたい。

放課後NPOアフタースクール 担当スタッフの声

トライアルの実施を通じて、子どもたち・地域の大人の方々とも放課後子ども教室の魅力を感じてくださり、活動を続けたいと思うきっかけづくりができたことをとても嬉しく思います。地域の皆さんによる運営が持続的なものとなるよう、そしてより充実した活動となるよう、引き続き伴走支援に努めます。

今後に向けて

これからも、地域人材による持続的な運営体制の構築を進め、墨田区の子どもたちが安心して楽しく放課後も学校で遊べる環境づくりに貢献していきたいと思います。