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神奈川県川崎市|学校を核とした地域づくり推進事業

概要

◇事業名  学校を核とした地域づくり推進事業
◇地域  神奈川県川崎市
◇発注機関名  神奈川県川崎市教育委員会
◇実施期間  令和6年4月~令和7年3月
◇実施体制  放課後NPOアフタースクール:事業全体を推進
一部株式会社乃村工藝社と連携
◇事業目的  特に放課後を過ごす子どもたちを学校を核として地域で支える環境を、地域自走的体制下にて持続運営すること
◇参考情報   地域教育会議について  地域の寺子屋事業  みんなの校庭プロジェクト

背景
少子化や地域コミュニティの希薄化を受け、放課後の子どもを地域ぐるみで見守る環境の構築が急務となっています。川崎市においては、放課後等に子どもたちが様々な体験や経験ができる仕掛けや環境づくりを、学校を核として行うことを柱に掲げ、それを支える地域人材の増大、それら地域人材をつなぐ人材の育成を令和5年度から取り組んできました。
令和6年度においては、地域人材の発掘・育成・持続的なつながりをより一層推進し、自律的運営への転換の道筋を探ると共に、地域連携の裾野を拡大する試みとして、学校施設の有効活用に向けた方策を検討しました。具体的には以下3つの事業に取り組みました。
①地域教育コーディネーター(地域学校協働活動推進員)の活動自走化に向けた、地域教育会議における伴走支援
➁寺子屋事業における、主に継続的人材確保に向けた課題抽出と以降に向けた提案
③学校施設の有効活用に向けた、小学校の校庭活用に関する市民・子どもからの意見抽出・調査研究

令和6年度実施内容/一部抜粋

地域教育会議における伴走支援
■6月:
役員とコーディネーター間での役割整理・事務局校の業務棚卸開始
■7月:可視化した業務分担リストを基に、関係者間で優先度・目的の議論実施
■8月:地域教育会議の方向性を検討する会議を開催、取組再編を計画
■9~2月:次年度体制整備に向けた協議、令和7年度以降に向けた体制、取組の策定

寺子屋事業における課題抽出と以降に向けた提案
■10~12月:
地域への認知度拡大・運営人材の確保に向けた取組内容について検討
■1~2月:
体験イベントの企画・実施、参加者アンケートの実施(満足度8割)
■3月:
寺子屋活動の担い手拡充や柔軟な関わり方の設計など、持続的運営に向けた次年度以降の課題を抽出

小学校の校庭活用に関する調査研究
■7
~9月:子ども向け・地域住民向けワークショップ開催、双方から未来の校庭活用に向けたアイデアを収集
■10月:アイデアを機能抽出し、3点のイメージパース(鳥瞰図・アイレベルなど)を作成
■11月:成果報告会議を開催。防災設備や多世代交流ニーズを含む活用プランの意見交換実施

ポイント
地域主導で「自走する」子ども支援体制を構築
本事業では、令和5年度の成果を基盤に、子どもの放課後等の環境を支える体制運営を事業者主導から地域主導へ移行することを目指しました。地域教育会議の伴走支援に関しては、放課後NPOアフタースクールによる伴走体制から、地域住民からなるコーディネーターが核となって活動を推進する、自走的な運営体制を構築しました。寺子屋事業では、対象地域において、地域人材による運営体制の強化に向けた活動の企画・実施を通じて継続的に取り組むための課題を抽出しました。小学校の校庭活用に関する調査研究においては、子ども・大人の校庭に対する活用ニーズを抽出し、空間創造企業である乃村工藝社によるビジュアル化によって、学校施設活用推進のためのモデルイメージを提示しました。

▲校庭活用に関する調査研究_未来の校庭ビジュアルイメージ

関係者の声
寺子屋先生

体験イベントでの子どもたちのとても楽しそうな表情や雰囲気がとても印象的でした。これからも子どもたちが熱中できる工夫を積極的に取り入れていきたいです。

地域教育コーディネーター

最初はコーディネーターとして何をすればいいのかわからない状態でしたが、徐々に活動を進めるうちに、コーディネーターの役割が見えてきました。

これからも、保護者や地域住民が一体となって子どもがいきいきと育つ地域づくりに向け、地域との連携をさらに進め、地域学校協働活動の強化を目指す取り組みに寄与していきたいと思います。

本件お問合せ:放課後NPOアフタースクール自治体・事業協働チーム
jj-meeting@npoafterschool.org