【子どもの声から始める】小学校内一室を放課後の居場所に変身!:川崎市子どもの居場所づくりプロジェクト_東高津小学校
川崎市では放課後等の子どもの居場所づくりに関する取組の検討を進めています。この取組で大切にしていることは「子どもたちの意見を聞き、取組に反映させること」。今年度はその試行的取組の一環として、川崎市立東高津小学校の特別活動室を子どもたちの放課後の居場所として活用することに。子どもたちの声を聴くワークショップを経て検討を重ね、2025年2月21日(金)、川崎市立東高津小学校・特別活動教室(通称・トッカツ室)を放課後の居場所として活用するための準備が整いました。
特別活動室は放課後の居場所としての利用だけではなく、授業や校外団体の利用なども行う場所です。放課後の居場所として活用する際には大前提として、セッティングが容易であり、かつ簡単に原状復帰ができることが求められました。
この前提を踏まえつつ、ワークショップで子どもたちから得た意見をもとに協働パートナーの乃村工藝社さんが立てたコンセプトが『「やってみたいな」を育てる居場所』。コンセプトを実現するために、組み合わせと分解が自由な家具の活用で前提条件をクリアしつつ、子どもたちの遊び方やニーズの変化に柔軟に対応することを目指しました。同時に、この場所で使える道具は敢えて見せて設置することで、子どもたちの好奇心を遮らない工夫を施しています。
2月21日からはお披露目会を実施。子どもたちから実際に利用した上での意見やアイデアを募る機会を設けました。
いつもとは全く異なる部屋の様子に子どもたちが慣れるまでの時間がかかることを覚悟していましたが、全くの杞憂!それぞれが興味あることを見つけ、夢中になっている様子を見るのはとても嬉しいものでした。
今後、関係者で活用方法やレイアウトの仕方などについてよりよい方法を模索しながら、継続的な空間の活用ができるよう協議を進めていきます。これからも大切にしたいのは「子どもたちの意見を聞き、取組に反映させること」。運営側が決めたルールを押しつけるのではなく、子どもたちと一緒に場づくりを進めていくことで、たくさんの子どもたちの『「やってみたいな」を育てる居場所』となるよう、試行錯誤していきたいと思います。