【九段小学校アフタースクール】「やりたい!」の先にある子どもたちの成長
こんにちは。九段小アフタースクールです。
今回はイベントで感じられた子どもの力についてお伝えします。
九段小アフタースクールでは12月にマルシェを開催しました。このマルシェは子どもの「やりたい!」を叶えることを目的としたイベントで、子どもたちが主体となって企画、運営します。さて皆さんは子ども主体ってどこからどこまでだと思いますか?
もちろんそれぞれのコーナーやメンバーによってスタッフのサポートの程度は変わりますが、今回、私が「ここまで子どもだけでできるの⁉︎」と驚いたコーナーがあります。
それは「おねがいごと砂絵」のコーナー。
マルシェで何をやりたいか聞くと、さっそく企画書を作ってきて説明してくれました。
第一回ミーティングの日、材料を見た子どもたち、さっそく試作のはじまりです。
「お客さんは70人くらいになるから・・・」
「どの砂がいいか選んでもらうのに色見本が必要じゃない?」
子ども同士でお互いに提案、相談しながら話を進めていきます。
お客さんの入れ替わりがスムーズになるように紙皿を使ってこぼれる砂をカバーする工夫、作業工程でこぼれた砂がもったいないと、それを集めてミックスしたオリジナルカラーを作る。
そしてお客さんが作業する手元のマットには、一目見ただけで、自然とどこで何をしたら良いかが分かるよう、手順書を絵で描いておくアイディア!
子どもたちで話し合いながらどんどん仕組みを作っていくので、スタッフがやったことといえば、場所、材料の提供と台紙を切ったり、おねがいごとを書くペンの色を変えた方が理想の形に近づくんじゃないかと提案したりしたくらいです。
私事ですが、地元の小学校のバザーに参加することがありました。そこでは保護者が企画、店当番を子どもたちが行うというものだったので、ここまで子どもに任せられることにただ驚くばかり。
後日、この驚きをベテランスタッフに伝えたところ、 実にステキな瞬間に立ち会えていたことが分かりました。
元々やりたい!という気持ちが強くてアイディアも豊富だったこの砂絵メンバー。
ただ、それを体系立てて考えたり、人に伝えたりする姿は一年前プログラムで接した際、まだそれほど見られなかったそうです。
様々なプログラムやイベントを経て、お客さんと自分たちがやりやすいように運営できるところまで、メンバーと協力して試行錯誤していた様子に、「ここまでできるようになったんだねー!」と、話してくれたスタッフと喜びを分かち合いました。
「やりたい!」ができる放課後。 他の人となにか一つのことをやろうとするときは、思いがある分、ぶつかり合うことがあるのは当たり前。 友達とぶつかりながら擦り合わせや交渉していくトライ&エラーの繰り返しです。
ここぞというときに協力できる姿をみて、自由な活動のなかで「社会で生きていく力」を日々培っているなぁと思いました。
スタッフ一同、子どもたちの成長する力を信じ、これからもサポートし続けていきたいと思います。
文・九段小学校アフタースクール/圓谷