【トキワ松学園アフタースクール】『トキワ松学園アフタースクール 10周年感謝パーティ!』
今から10年前の2014年5月12日。
トキワ松学園アフタースクールは、都内にあるトキワ松学園小学校内で産声を上げました。
いまでこそ「アフタースクール」という名前もずいぶん聞きなれた言葉になってきましたが、開室当初の10年前は、まだ学校の中に「アフタースクール」という放課後を過ごせる居場所があるのはとても珍しいことでした。
開室当初は利用する子どもたちが数名だったトキワ松学園アフタースクールですが、今では毎日40~50名ほどの子どもたちが元気に通ってくれています。そしてイベントや学校の保護者会の日などは80名から90名の子どもたちをお預かりするまでに成長しました。
こうして10年間続けてこられたのは、ひとえにトキワ松学園アフタースクールに関わってくださった皆様のおかげと、感謝の気持ちでいっぱいです。
そこで、10年間の感謝の気持ちを込めて、「アフタースクール10周年感謝パーティ」を開催しよう!と計画を立てることにしました。
せっかくやるならば、子どもたちの「やりたい!」を叶え、こどもたちにも、そして保護者様にも楽しんでもらえるような特別な1日にしたいね!とスタッフで話し合いました。
子どもたちにも「どんなことをやってみたい?」と聞いてみると、「こんなことやりたい!」「あんなことやりたい!」と、子どもたちの「やりたい!」が続々と出てきました!
そこで子どもたちの「やりたい!」アイデアをもとにして、次のような構成で感謝パーティの計画を立てることにしました。
第一部 ステージ発表! こどもたちが発表したいもの・得意なものをステージで披露!
第二部 体験ブース 「だがしやさん」「工作ゾーン」「ぬいぬい(裁縫)ゾーン」「ボードゲームゾーン」など、大人も子どもも楽しい体験ができる時間
第三部 みんなで楽しくお食事タイム! 子どもも保護者もみんな一緒に!
やりたいこと毎にチームに分かれ、早速準備がスタート!
歴史の発表チームは、ふだんのアフターの自由時間にも熱心に発表のシナリオを作り電車についての発表の子はおうちで一生懸命資料とクイズを作成!
空手チームは定期プログラムの時間に、発表のための演武を練習。
コマが得意な子、ヨーヨーが得意な子は各自自主練習を積み重ねました。
一方、第二部の体験ブースで「だがしや」をやりたい!という子がたくさん集まってくれて、お店を4店舗出すことに決定。チームごとにスーパーに行って、予算内で駄菓子を買いに行き、どうやったらみんなが買ってくれるかを考え、お店作りにみんな夢中になって準備を進めました。
そしてあっという間に本番当日!
開始時間に合わせて、保護者のみなさんも続々といらしてくださいます。
いよいよ、『10周年感謝パーティ』、スタートです!
第一部は「ステージ発表」!
2年生の4人チームは、『歴史の発表』がテーマ。
百人一首(和歌)や文学に特化して、藤原定家や紫式部、清少納言などについて調べたことを発表!全部自分たちで一生懸命しらべて台本を作ったというから驚きです。
そして見ているお客さんたちに楽しんでもらえるよう、工夫を凝らしたクイズも!
「せいしょうなごん」さんの名前はどこで区切るでしょう?
「① せいしょう・なごん ②せい・しょうなごん ③せいしょうな・ごん」 さあど~れ?
みなさん答え、わかりますか??
4年生のおにいさんたちは、得意なヨーヨーやコマの素晴らしい技を次々に披露!
子どもたちからも保護者様からも大きな歓声がわきます!
そして定期プログラムの「空手」チームからは、迫力ある「演武」の披露!
なんとこの日のために練習した「板割り」もひとりずつ披露してくれました!
すごい迫力で、見ている子どもたちからは思わず「こわーい!」なんて言葉も聞こえてきましたが、講師の冨髙先生から
「空手は相手を倒すためのものではなく、相手の力を利用して、自分を守るためのものなんだよ。自分を守れるようになったら、お友達も守れる。そして家族のみんなや、世界の人たちも守れる。空手はそんな強さを身に着けるためのものなんだよ」とお話をいただきました。子どもたちも大人も、心に大切な気持ちが沁み入るひとときになりました。
最後は素晴らしい発表をしてくれたみんなが一同にご挨拶。
会場から惜しみない拍手が贈られました!
みんな本当に素敵でした!どうもありがとう!
第二部は、体験ブース!
会場には、駄菓子の仕入れからはりきって企画した、4チームの「だがしやさん」のお店が並びます。
「このお菓子が喜んでもらえるんじゃないかな?」
「いくらで売ったら買ってもらえるかな?」
「この並べ方なら買いたくなるんじゃない?」
などなど、工夫をこらした品ぞろえと店構えに、開店早々お客さんがずらり!
お金は、トキワ松アフタースクールの「マルシェ」のイベントなどで使っている「モル」というオリジナル通貨です。
お客さんたちは全員200モルをお財布に入れて、どれを買おうかな~と目がキラキラ!(もちろん大人もお買い物ができます)
はじめにお金を使い切ってしまわないように、じっくり選んで決めるお客さんたち。そこに、お店のスタッフが買ってもらえるよう威勢のいい言葉が飛び交い、まるで本当のお店のようににぎわっていました。
実はだがしやさんのオープンに合わせて、ここで自分の“得意”を発表することに決めていた子がいます。電車が大好きな4年生です。
今まで培ってきた電車の知識を生かして一生懸命資料をつくり、趣向を凝らしたクイズでみんなの興味を惹きつけます!
電車好きの男の子たちが続々と集まり大賑わい!とっても盛り上がり、大盛況でした。
一方こちらは「工作ブース」と「ぬいぬいブース」
いつものアフタースクールでの様子を保護者のみなさまに見ていただきたいとの思いから設置しました。
“工作の達人スタッフ”と、“ぬいぬいの達人スタッフ”が、それぞれ工夫を凝らした作品作りをサポートします。子どもたちはそれぞれアフタールームにいるときと同じように楽しみ、保護者のみなさまにも、いつものアフターでの子どもたちの様子を見ていただくことができました。
たっぷり楽しんだ後は、第三部「お食事タイム」です!
子どもたちがリクエストしてくれた「ピザ」とポテト、飲み物を準備しお部屋に案内すると、いろ~んな種類のピザを目の前に、どれを食べよう!?と目がキラキラ!
学校で家族と一緒にピザを食べるなんて初めてかもしれません!
アフタースクールの様子を撮った動画を見ながら、みんな笑顔があふれます。
楽しいおしゃべりとおいしい食べ物で時間があっという間に過ぎていきました。
最後に、放課後NPOアフタースクールの代表、平岩国泰からご挨拶。
「アフタースクールの好きなところは!?」という代表からの質問に、子どもたちからたくさんの手が挙がりました。
「お友達とたくさん遊べるところ!」
「たのしいおもちゃがあるところ!」
「いろんなプログラムができるのがいい!」
「アフタースクールに行くと、なんかほっとして癒される!」などなど…。
たくさんのアフタースクールへの思いを伝えてくれました。
平岩代表からは、10年間支えていただいた保護者様と子どもたち、関係者の方々への感謝と、アフタースクールへの熱い想い、そして最後に、いつもアフタースクールにきている子どもたちへサプライズで「おもちゃ」をプレゼント!!歓声が沸く中、5年生の女の子がみんなを代表しておもちゃと想いをしっかり受けとりました。(早速翌日からみんなモリモリ遊んでいました!)
これにて「10周年感謝パーティ」は無事終了!
盛りだくさんの内容で、子どもにも大人にも心に残る特別な1日となりました。
参加してくれた子どもたち、そしてお忙しい中足を運んでいただいた保護者のみなさま、ご協力いただいた学校の先生方、本当にありがとうございました!
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感謝パーティと時を同じくして、アフタースクール10周年に寄せて、アフタースクールとゆかりの深いみなさまからあたたかいビデオメッセージを頂きました。
6年間アフタースクールに通ってくれている現6年生や、同じく6年間アフタースクールに通い3年前に小学校卒業をした現在中学3年生の子からは、アフタースクールでの楽しい思い出や、今のアフタースクールに通っている子どもたちへのメッセージを。
保護者様からは、アフタースクールがあったことでコロナ禍でも安心してお仕事ができたことへの感謝のお気持ちや、学校でもなく家庭でもない第三の居場所としての在り方と様々な新しいことにチャレンジしていくアフタースクールへの励ましのお言葉を。
そしてトキワ松学園小学校の校長先生からは、10年前にアフタースクールが開室した当初から現在までの成長を振り返ったあと、「今ではアフタースクールは、トキワ松の“じまん”です!」と太鼓判を押して締めくくっていただきました。
いただいたメッセージは動画として編集後、保護者様全員に配信し見ていただきました。
どのメッセージもあたたかく、トキワ松アフタースクールのスタッフとして本当に胸が熱くなる思いでした。
この10年という年月の間には、コロナ禍も含めさまざまな出来事があり、その道筋は一言ではお伝えすることができません。
10年という年月を途切れることなく歩んでくることができましたのは、学校の先生方、関係者のみなさま、保護者のみなさま、関わってくださったさまざまな皆様のお力添えと、深いご理解あってこそと思っております。
関わってくださったすべてのみなさまに、この場を借りて心から感謝申し上げます。本当にありがとうございます。
そして何よりアフタースクールを楽しんでくれる子どもたちがいてくれるからこそ、トキワ松アフタースクールはここまで成長することができました。子どもたちの笑顔とパワーがスタッフ全員のエネルギーになってトキワ松学園アフタースクールを支えてくれています。これからも子どもたちといっしょに成長していくアフタースクールでありたいと思います。
みんな、本当にありがとう!この先もますます楽しいアフタースクールにしていきますから、これからもどうぞよろしくね!
この先も10年、20年と、子どもたちの豊かな体験のサポートをしながら、安心安全な第三の居場所として在り続けられるよう、スタッフ一同ますます尽力して参ります。
引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。
文・トキワ松学園アフタースクール/前川