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【しのわくスクール】「いっしょにつくろう」を大切にしたイベントづくり~未来につなぐ子どもたちの想い~

こんにちは!忍岡小放課後子供教室「しのわくスクール」です。

しのわくスクールでは「いっしょにつくろう」をビジョンに掲げて、日頃から子どもたちがしのわくスクールの一員として、活動や居場所を一緒につくることを大切にしています。

さまざまな活動の中でも、特に子どもたちが主体となって取り組んでくれているのがイベント実行委員です。今回は12月に行われるクリスマス会の会議や準備の様子についてご紹介します。

11月上旬に子どもたちに今年のクリスマス会に向けて会議を行いました。子ども主体のイベントづくりをスタートした2年前は、実行委員として参加してくれたメンバーは4年生だった女子3名だけでした。

当時は子どもたちだけでアイデアを出したり、当日までの準備を進めたりするのも、すべて初めてのことばかりで試行錯誤したことを覚えています。子どもたちが頑張って作ってくれたクリスマス会は大成功で、「大変だったけど、自分たちで作ると楽しい!また次もやりたい!」と達成感に満ち溢れた顔で話してくれた言葉は、今でも私の大切な宝物になっています。

その3人が築いてきてくれた子ども主体のイベントもしのわくスクールの恒例行事となり、彼女たちが6年生になった今、たった3名だった実行委員も29名という大所帯になりました!

会議の最初にスタッフから「どんなクリスマス会にしたい?」という問いかけがありました。

「去年よりもっと大きなクリスマス会にしたい!」「6年生がもうすぐ卒業しちゃうから、5年生が中心となって頑張らないと」と、それぞれが実行委員としての自覚をもって一生懸命取り組んでくれているのが伝わってきました。

実行委員が6つのグループに分かれて、どんなコーナーを担当するのか話し合うことになりました。今回初めて実行委員に立候補してくれた3年生には、上級生が優しくサポートしてくれます。

何度かイベントの実行委員を経験している5年生がチームを引っ張ってくれている姿に、今まで6年生たちが作ってくれた主体的な活動が次世代にしっかりと受け継がれていることを強く感じました。

どうしたらみんなが喜んでくれるのか、さまざまな学年の子たちが来てくれている「しのわくスクール」だからこそ、想像力や思いやりの気持ちをもって自分たちのコーナーを作っていく必要があります。

予定していた時間を過ぎても、まだまだ子どもたちの話し合いが終わりません。会議が終わってからもメンバーが集まって議論を重ねているチームもあり、子どもたちが真剣にイベントづくりに向き合ってくれていることが伝わってきました。

会議の翌日から、クリスマス会のステージ発表に向けてダンスの練習も始まりました。ダンスを教えてくれるのはダンスが得意な6年生の女子たちで、これも毎回イベントの恒例となっています。

今回はダンス発表のメンバーに立候補してくれたのは、1~3年生の10名の子たちです。イベントのたびにメンバーが増えていて、どんどんダンスのレベルも上がっているようです。

今ではスタッフが声をかけなくてもダンス練習の時間や曜日を決め、子どもたちが中心となって日々練習に励んでいます。学校でたくさん授業をして疲れて帰ってきたときも、遊ぶ時間を削ってダンス練習を頑張る子どもたち。「毎日練習で大変じゃないの?」とダンスメンバーに聞いてみると、「6年生が厳しくて練習は大変だけど、頑張ったら本番が楽しいから頑張れるよ」と話してくれました。

帰りの会でみんなにステージ発表や飾りつけチームのメンバー募集のお知らせをしたいと、子どもたちから声が上がりました。「手作りのポスターをかいて貼ればみんなが見てくれるよね」と、可愛らしいポスターも作ってくれました。

毎回ダンス発表に参加してくれる子が書いてくれたメンバー募集のポスターにこんな一文が書かれていました。

『ステージ上でしかわからないものがある』

自分でやると決めたことを最後まで本気でやり遂げたからこそ、味わえる達成感や自信を子どもたちもこの経験を通して実感してくれているのだと思います。誰かに言われたから、やらないと怒られるから、ではなく、「自分がやりたい」という気持ちが主体性の活動中で一番大切なことだと思います。

失敗しないように、もっとこうしたら上手くいくからと思わず先に手を出してしまいたくなるときもありますが、子どもたちを信じて見守り、必要なときだけサポートをすることが私たちスタッフの役割だと信じています。

「私たちにとって最後のクリスマス会だから、私たちもイベントづくりに参加したいし、楽しみたい!」と、実行委員やダンスの先生として日々の活動を頑張ってくれている6年生たち。

今回のクリスマス会は6年生にとって、実行委員として参加する最後のイベントになります。しのわくスクールで主体的な活動やイベントづくりができるようになったのも、私たちが大切にしている「いっしょにつくろう」という想いを、彼女たち6年生が一緒に築き上げてきてくれたからだと思います。

その想いがしっかりと引き継がれ、多くの子どもたちの中に「いっしょにつくろう」という気持ちが育ってくれている今、子どもたちがどんなクリスマス会を作り上げてくれるのか楽しみです。

文・忍岡小学校放課後子供教室「しのわくスクール」/飯塚

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