【農大稲花アフタースクール】1〜6年生みんなの手でつくりあげる「縁日」
農大稲花アフタースクールは、今年で開校6年目を迎え、初めて6学年がそろった特別な夏休みとなりました。
農大稲花アフタースクールの夏の最大イベントは「縁日」です。縁日は子どもたちが自分たちでつくりあげる夏祭り。ヨーヨー釣りや射的、マジックの館などの出店や、チョコバナナやたこ焼きなどの飲食店を子どもたちが出店します。
今年の縁日では、6学年そろって初めての縁日、そして6年生にとって最後の縁日ということで、小学生の夏休み最後の思い出づくりに出店してくれた子もいました。
今年はチョコバナナ、たこ焼き、タンフル(韓国で人気のフルーツ飴のようなスイーツ)、ドリンクの四つの飲食店を出すことに挑戦。飲食店は高学年の子たちが担当し、縁日を盛り上げてくれました。
おいしい食べ物をお客さんに提供するために事前に試作会を行い、つくり方やお客さんへの出し方をみんなで話し合い準備をしました。日常的にアフタースクールを利用しない高学年の子たちも準備のためにお友だちと予定を合わせて来室し、楽しそうに縁日に向けて取り組んでくれました。
参加予定人数は200人を想定し準備しましたが、当日は保護者もあわせ約300人が参加。子どもたちも途切れることがなく来るお客さんにもきちんと対応し、たくさんの人に喜んでもらう経験をすることができました。
6年生の子たちは小学校最後の夏休みに、お友だちと一緒に飲食店に挑戦しやり遂げることができてとても嬉しそうでした。
また、今年から縁日の準備や運営を担当する実行委員会をつくりました。
実行委員の子どもたちは、当日に向けてチラシを作成したり、出店を担当する子たちの進度を確認したりと、積極的に準備をしてくれました。
当日、実行委員の子たちは法被を着ました。法被を着ると最初は恥ずかしそうに気にしていた子たちも、いつも以上に張り切って準備、運営をしてくれました。
受付を担当した子たちは、お客さんがスムーズに受付をするためにはどのようにパンフレットを置くか、どんな掲示物があればいいか、みんなで意見を出し合っていました。時には意見もぶつかりますが、よりよいものにしたいという気持ちはみんな同じ。意見をぶつけ合うだけではなく、お互いのいい意見を取り入れて工夫する姿を見ることができました。
そして、先日、縁日の打ち上げを行いました。
当初縁日の次の日に予定していた打ち上げは台風の影響で延期に。縁日から約2か月後の開催となってしまった打ち上げにもたくさんの子たちが参加してくれました。
打ち上げでは、スタッフが一人一人に感謝状を作成し、渡しました。「積極的に準備をしてくれてありがとう」「細かいところまでよく気がついてくれて助かりました」など、準備や当日のよう様子をよく見ていたスタッフが書いたメッセージに子どもたちもとても嬉しそうでした。
また、実行委員の子たちが考えてくれたスペシャルおやつにみんな大喜び。一緒に縁日を頑張ったお友だちとスペシャルおやつを食べる時間はとても楽しそうで盛大に盛り上がっていました。
「打ち上げ最高!」「打ち上げが楽しかったから来年も縁日頑張ろう!」と子どもたちもお話ししていました。
縁日を終えた子どもたちの顔はみんな満足感でいっぱい。
やりたいことに取り組んだり、お友だちと挑戦したり、誰かのために最善を尽くしたり、そんなときに子どもたちはキラキラと輝いています。
今年の農大稲花アフタースクールの夏のテーマは「今しかないこの瞬間を最高の仲間と いつまでも思い出したい夏が来る」でした。縁日を通して子どもたちはたくさんの経験を重ね、思い出に残る夏休みになったのではないかと思っています。
かけがえのない「今」が、子どもたちにとってより輝いているものであるように、これからも子どもたちの声を聴きながら、安心して挑戦できるように背中を押しながら、子どもたちの成長を見守っていきたいと思います。
文・農大稲花アフタースクール/増田