【帝京大学小学校アフタースクール】子どもの成長を間近で支える、学生スタッフの力
こんにちは!帝京アフタースクールです。
小学校に併設している帝京大学には教育学部があり、先生をめざす学生が大勢アフタースクールのスタッフとして働いてくれています。若くて一緒に遊んでくれるお兄さんお姉さんは子どもたちに大人気!そして、一番間近で成長をサポートしてくれる頼もしい存在でもあります。今回は、子どもたちの成長とアフタースクールの運営を支えてくれている学生スタッフについてお伝えします。
帝京アフタースクールでは、子どもが主体になって企画を考える「子どもアフターズアクティビティ(自由に参加できる企画。通称「子どもアフアク」)」があります。やりたい企画が工作ならどんな手順で参加者に教えたらいいのか、ゲームならどんなルールにしたらいいのか、子どもたちが一生懸命考えます。
時に、一緒に実施するお友達と意見が異なってしまったり、アイデアに行き詰ってしまったりすることもあります。そんなときはスタッフが一緒に考えて、子どもたちの「やりたい!」を実現していくためのフォローをしていきます。
高学年が企画した卓球大会では、「トーナメント制にすると負けた子が暇になってかわいそう」という意見があり、子どもたちの中でルールがなかなか決まらずにいました。そこで学生スタッフが一緒に考え、試行錯誤。普段一緒に遊んでいるからこそ、彼らの卓球にかける熱い思いや得意不得意を理解しています。子どもたちが納得するまで話し合い、無事にルールを決めることができました。
学生スタッフは、フォローする際にどこまで自分たちが意見を言うべきなのか悩むことがあるようです。それでも、サポート役に徹した先に子どもたちの笑顔を見ることができるとやりがいを感じる!と言います。子ども主体の活動の裏では、学生スタッフの気づきや成長にもつながっているのです。
アフターで過ごす子どもたちの学年は様々で、一人ひとりの性格も様々です。そのため、みんなで楽しく遊べるときもあれば、意見がぶつかることもたくさんあります。例えば、校庭と体育館どちらかしか遊べないとき。どちらで遊びたいか子どもたちの間で意見が割れます。
そんなとき、大人が決めてしまえば話は早いでしょう。でも、大人の勝手で決めたことに、子どもたちは納得するでしょうか。帝京アフタースクールでは、まず子どもたちで話し合います。一人ひとりが落ち着いて話ができるように環境をつくるときが学生スタッフの出番!みんな顔を見えるように座ってもらい、話を聞いていきます。
「昨日も校庭だった、今日は体育館がいい!」「校庭の方が広くて、たくさん動いて体力がつくから校庭がいいと思います!」といった意見がたくさん飛び交います。学生スタッフは、意見を言い出しにくい子に気がつけば、「A君はそう思うんだね。じゃあBちゃんは?」と間に入り、手助けしていきます。
また、そういう子がいることに気がついても待つことで、高学年の子が意見をとりまとめ、他の子に話をふってくれることも。学生スタッフと子どもたちの話し合いを見ていると、大人の手助けを最低限にとどめることが、子どもの成長を促すきっかけになるのだと実感します。
(子どもたちの話し合いの様子)
将来先生になりたいという思いを持つ学生スタッフでも、最初から上手に子どもに接することができるわけではありません。日々子どもたちと接する中で悩み、一緒に遊ぶ中で喜びを共有し、一人ひとりの特性と向き合ってきたことで、学生自身も成長しています。
帝京アフタースクールはこれからも、子どもたちの思いを中心に、成長し合う仲間として学生スタッフと豊かな放課後時間をつくっていきます!
(工作の準備中)
文・帝京大学小学校アフタースクール/三上