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【地域の声を聴く】川崎市「未来の校庭デザイン大作戦~大人ディスカッション」

行政協働

2024年9月7日、校庭は子どもたちが利用する場であると同時に地域の方々の場でもあることを踏まえ、地域の大人の皆さまにご意見をお聞きするワークショップを開催しました(2024年7月31日に開催した、小学生とのワークショップの様子はこちら)。本プロジェクトは、川崎市教育委員会が進める「みんなの校庭プロジェクト」の一環です。

ワークショップの進行役を務めたのは、乃村工藝社の空間デザイナー松本麻里さん。「インクルージョン」をテーマに子どもと子どもにかかわる人など、誰もが心地よく暮らせる環境を創造することをテーマに活動されています。利用対象ユーザーの声に耳を傾けることを常とし、数々のワークショップで進行役を務めながら「対話の場のデザイン」も行っています。

また、当日はグラフィックレコーダーの中尾仁士さんにご協力いただき、飛びかう意見やアイデアをどんどん可視化することで、議論の整理と活性化を狙いました。

「皆さんの校庭にまつわる楽しい思い出を聞かせてください」
参加者皆さんが、生き生きと経験を話されてるのが印象的でした。子どもの頃の楽しかった思い出はずっと心に残るんだなと思うのと同時に、参加者の皆さんは、様々な形で日頃より地域の子どもたちを支える活動をされている方々。活動の原点はこういった思い出にあるのかなと感じました。
思い出を付箋に書いて共有。

「地域の子どもたちのために校庭にあったらいいなと思うもの・ことを教えてください。」
付箋を模造紙に貼って共有しつつ、アイデアをグルーピングしました。見えてきたのは小学生のお子さまたちのワークショップで出てきたアイデアとの共通点が多いこと。キーワードは「自由度」「自然」「大人のゆるやかな見守りの中での最大限の自由」。どんな時代も、子どもが楽しい!嬉しい!と思うことの根っこは変わらないのかもしれません。

中尾さんが想いをビジュアルにします。

「地域の校庭でやってみたい/あったらいいなと思うこと・ものを教えてください。」
ここで対象を「子ども」から「地域」にスイッチ。さらにディスカッションを進めます。印象的だったのは議論が進むうちに一種の情報交換の場に変化してきたこと。日頃から子どものために活動されている方々という共通項があるものの、活動拠点が異なるために交流の機会がなく、得られる情報が限られていたのかもしれません。「××が今はないよね。」「あ、その理由は・・・」「△△と連携するといけるのかも?」等、日頃の活動に関する具体的な情報が飛び交っていました。

地域交流のハブとして活用するアイデア多数。

「どれを実現してみたいですか?」「全部!!」
最後に、完成したグラフィックレコーディングを見ながら振り返り。どれもいつかは全部実現できることを願ってワークショップは終了。以降は、子ども・大人双方の意見からキーワードを抽出し、校庭に必要な機能へ変換、ビジュアルイメージを作成します。ビジュアルイメージは、川崎市の事業や地域活動の中でアイデアを広げたり、新しいチャレンジのきっかけとして活用していく予定。参加してくださった皆さんには、ワークショップ以降の取り組みについて定期的にご報告し、ご意見・感想をお聞きしていきます。


暑い中ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!

 

 

 

 

 

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