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【自治体支援(愛知県津島市)】3校の放課後子ども教室スタッフが初交流!より良い放課後を目指す「チーム津島」への第一歩

放課後NPOアフタースクールは、今年度より日本財団様の助成のもと、愛知県津島市の放課後子ども教室事業を支援しております。
今年度は、市内全8校のうち同じ中学校区である3校の放課後子ども教室をモデル校として支援し、今後、全ての教室へと波及することを目指しています。

■支援決定の経緯や背景
2009年度より毎年2校ずつ開校されてきた津島市放課後子ども教室。全8校の開校から10年近く経った現在、活動のさらなる質の向上、子ども主体の活動、コロナ禍でも安全に一人ひとりが楽しく過ごせるための環境を推進したいということから、昨年度、支援先自治体の公募にご応募いただきました。
子どもたちが主体的に多様な体験を得られる放課後づくりへという想いが一致し、今年度協働する運びとなりました。

▼プレスリリースはこちら
https://npoafterschool.org/archives/news/2021/05/32455/

<津島市放課後子ども教室が抱える課題>
・他校の放課後子ども教室スタッフと交流して情報交換や悩みを共有する場がない。
・所属する教室内のスタッフ同士でもゆっくり話をする時間がなかなかない。

これらは津島市に限ったことではなく、放課後事業全体に聞かれる課題感です。特に放課後子ども教室は、学年を超え、日々多くの子ども達が来室する事業であるにも関わらず、安全管理や子どもに関する専門的な知識、スキル習得の研修が担保されていないことが多いのです。また、放課後子ども教室のスタッフはボランティアベースで活動していることも多く、そういった研修や活動準備の時間が制度的に確保されていない厳しい状況にあります。
熱い想いをもつ地域の方が、コーディネーターや現場スタッフとして安心して運営し、また自信をもって楽しく子ども達と関われるように、所属する教室内外のスタッフ同士の交流、情報共有の場、そして安全管理研修の場を設定することを第一に始めました。

津島市での支援開始から半年が経過するに当たり、これまでの活動や成果を現場の様子と共にお伝えします。

■ICT活用×情報交換会
まずは、拠点を超えてスタッフが集まり、コミュニケーションをとる機会をつくりました。
コロナ禍であることもふまえて、ICTを活用した交流の場として情報交換会を設定。3校それぞれのコーディネーターと現場スタッフ、津島市社会教育課職員、放課後NPOアフタースクールスタッフがオンライン上でつながり、これまでに3回実施しました。
6月の第1回目では、まず私たちの考える放課後の価値や可能性についてお話させていただいたあと、それぞれの放課後子ども教室でつくりたい放課後はどんなものかという願いや想い、そして今抱える悩みを分かち合いました。


「子どもたちの意見を取り入れていきたい」 
「放課後に行くのが楽しみという放課後にしたい」
「学校や家以外の場として羽を伸ばせる場に」
「工作に興味がない子、やりたくないという子への対応に困っている」
「子どものリクエストになかなか答えられない」

など、多くの願いや想い、悩みが出てきました。
3校で共有し合うと、皆さん「なるほどね~」「うんうん、大事よね」「うちでもあるなぁ」とうなづきながら聞いていました。
情報交換会終了後のアンケートでは、
「3校のスタッフでお話することも今までなかったので、面白いなと思いました」
「初めてつながり、他校の雰囲気が伝わったり悩みや課題を共有することができ、有意義な時間を過ごすことができてよかった」
など、交流で刺激を受けた、放課後を見つめなおす機会になったといった感想を多くの方からいただきました。
ただ一方で「まだ慣れないわ~」「(発表者として)指名されなくてほっとした」といったオンラインへの不安や抵抗感が拭えないという感想もいただきました。

8月、9月の情報交換会では、オンラインの情報交換や交流に対しての不安を払拭し、有意義なものだと実感してもらうために、話し合いの時間をより多く設定しました。

「6月に比べて、他の教室のことを知ることができた、悩みを共有できた」などと言った感想が増え、オンラインへの抵抗感を感じる方も非常に少なくなりました。会を重ねていくことで、もっと交流したい、リアルでも交流したいという声も。スタッフの皆さんが積極的にICTを活用し交流する「チーム津島」を目指しながら、今後もICTを活用した交流の場を設定していく予定です。

■安全管理研修
6月と9月の情報交換会の中に安全管理研修の時間を設け、津島市のマニュアルを紐解きながら、日常の安全管理と緊急時の対応について再確認する機会としました。
6月の会では、「ものさしワーク」として、日頃のヒヤリハットを振り返りポストイットに書きながら、どんなヒヤリハットを誰にどのタイミングで共有するか、それともしないかについて話し合いました。
これまで安全管理についてじっくり話を聞く、話し合う時間がなかなか取れなかったという皆さんですが、「安全管理ってやっぱり大事だよね。」「夏休みの開室はないけど経口補水液を置いておかないとね」「基本的に保護者には共有していたけど、小さなケガでも共有することが大切だな」と気づきの時間としてくださったようです。

■環境整備・ゾーニングへの挑戦
室内遊びで静(読書などの落ち着いた遊び)と動(体を動かす遊び)が混ざり合い、安全上の課題も見られていたため、安全かつ子どもたちがやりたいことを選択し過ごせる環境を目指してゾーニング(空間を用途によって分けること)に挑戦しました。
7月に事例共有をした後、各教室のスタッフメンバーで室内図を作るワークを実施。
その後、8月の情報交換会にて作成した室内図を共有しながら放課後NPOアフタースクールの現場責任者と交流し、新たな発見や気づきを得ていただいた皆さん。環境整備は、子どもたちの様子を見ながら日々改善していくため、今後の交流会でも各教室から情報交換をしていく予定でここから本格的に室内のゾーニングを実行していきます。


■チーム津島としてみんなで放課後をつくる
これまで他の放課後子ども教室との交流の機会がなかったスタッフの皆さんからいただいた「『チーム津島』という言葉が嬉しかった。みんなでこれからやっていきたい」というお話が私はとても印象に残っています。
東京と愛知で場所が離れていること、このコロナ禍でなかなか訪問できない中ですが、ICTを駆使した協働は、大人の情報交換や交流はもちろん、子ども達の活動の広がりにも大きな影響を与え、来年度以降の津島市放課後子ども教室の発展にもつながっていくと感じています。
子どもたちを真ん中に、放課後に関わる大人たちは現場スタッフ、コーディネーター、行政、保護者と様々です。そして今年度は私たち放課後NPOアフタースクールも仲間入りさせていただき、放課後を盛り上げるチーム津島としてみんなでより良い場をつくっていけたら嬉しいです。

★自治体支援事業について
放課後NPOアフタースクールでは、子ども達にとってより良い放課後の場を実現するために日々奮闘されている自治体の皆様をサポートする事業を展開しております。お困りのことがあればいつでもご相談ください。
詳しい自治体支援メニューはこちら

文・事業開発チーム/野田


本事業は、日本財団様の助成を受けて実施しております。

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