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【被災地支援】復興アントレプレナー2018-2019 in 仙台 Final

企業協働

こんにちは!インターンの日下田です。

11月17日、この「復興アントレプレナー」プログラム仙台編の集大成ともなるマルシェ本番がやってきました!

この日のために子どもたちは仙台で、起業、小売りについて学び、実際に店舗を運営し商売をするための仕入れを行い、販売価格を決め、広告(看板・POP)づくりに励んできました。

※前回までの様子は是非こちらをご覧ください!

【DAY1】https://npoafterschool.org/archives/blog/2018/10/16879/

【DAY2】https://npoafterschool.org/archives/blog/2018/10/17157/

【DAY3】https://npoafterschool.org/archives/blog/2018/11/17979/

今までの学びの成果が現れたマルシェ本番…子どもたちはどのような体験をしたのでしょうか?

当日の様子をレポートいたします!

子どもたちは朝8時過ぎに会場入りしました。

みんな元気いっぱい!

肌寒い朝の風を吹き飛ばすような元気とやる気に満ちていました。

到着するやいなや、さっそく仙台で仕入れた商品を並べる作業に入ります。

会場から素敵な箱や棚をお借りして、思い思いのディスプレイができるように考えながら組み立てていきます。

組み立て方は子どもたちの自由!

チームごとに異なるディスプレイの考えがあるようです。

「この目玉商品は一番目立つところに置きたい」

「アクセサリー類は一番下に並べて手に取りやすくしよう」

みんなが仕入れた商品を限られたスペースの中で上手く並べなくてはなりません。

どのチームもみんなで意見を投げ合いながら試行錯誤しながら商品の配置を決めていました。

商品の配置がある程度決まったら、POPをどこに置くのか?という問題に直面します。

前回子どもたちは気合いのこもったたくさんのPOPを作ってくれました。

商品の良さを引き立たせてかつ目立たせるには…?

テントの下に貼ったり…

一番上に看板を置いてお店の名前を強調したり…

商品よりもPOPを目立たせたり…

子どもたちの創意工夫が見られ、3チームとも全く雰囲気の違う素敵なお店が誕生しました。


9時45分…

各チームの店長さんはマルシェの朝礼に参加します。

「仙台から来た中学生の店舗となります!」と紹介され、一店ずつ各店舗のおすすめ商品と意気込みを語ります。

「笑顔でお客さんに満足してもらえるように頑張ります!」

開店直前…緊張していたけど楽しみにしている様子が伺えました。

さてその頃、店舗前では近くの外国人の出展者さんが来て、英語での接客のレクチャーをして下さいました!

子どもたちも真剣に聞いていました。

午前10時…とうとう開店です!

子どもたちはお店の前を通りかかる人たちに

「宮城から来ました!素敵な商品たくさんあります!」

「サメジャーキーがおすすめです!是非見ていってください!」

と積極的に声掛けします!

そんな元気な声に導かれたのか足を止めて商品を見てくれるお客様が集まり始めました!

子どもたちはすかさずおススメの商品のアピールをします。

「この和ラスコという商品は三種類の味があるんです」

「この牛タンラー油はTVでも紹介されたこともあってとても人気なんです」

今まで商品について調べてきたこと、教えてもらった接客のポイントを意識して売り込んでいきます。

声も大きく張って笑顔ではきはきと接客出来ていました。

事前学習として学習した成果が現れていてとっても嬉しい気持ちになりました。

子どもたちは事前に「笑顔で楽しんで接客する」というような目標を立てていました。

しっかり目標達成している!と子どもたちの様子を見ながら涙目になっていました。

外国人のお客さんに対しても英語で呼び込みをして、

今まで習った英語で一生懸命に説明をして、

商品購入に至った時には子どもたちもとても嬉しそう!

やりきった達成感を感じたのか「私外国の人にも売れたよ!」と大喜びしていました。

マルシェには老若男女、そしてたくさんの外国人のお客様もいらっしゃいます。

学校を飛びだして実際に外国人の方々と英語でコミュニケーションを取る。そして自分たちの力で商品を売る。

子どもたちにとっては学校や地元仙台ではなかなか経験することのできない貴重な体験になったのではないでしょうか。

その後も順調に販売は進みます。

あるチームは売れ筋の良くない商品の陳列方法を見直して販売成功した

あるチームは積極的にお客さんを呼び止めることで販売個数の増加を達成した

あるチームは商品を買っている傾向のあるマダムに声掛けをして商品販売に繋げる

子どもたちは慣れない販売・接客を行いながら

どうすれば売れるのか?どのようにアピールすればいいのか?

不足していることはなにか?

と常に考えながら、完売できる方法を模索していました。

そんな子供たちの姿は1日目に出会った彼らよりも大きく成長していて…感動してしまいました。

販売時間も終わりに近づいてくると、いよいよ子どもたちは最終手段に出ます。

「値下げ」です。

仕入金額を確認しながら絶妙な値下げ金額を設定します。

なんとしても売り切るぞ!という気概が伝わってくるほど販売に力も入ります。

中には「一個ずつにばらして売ろう」と大胆な方向転換を決めたチームや

売れ残っていた銘菓を集めたセット販売を行ったチームも!

最後まで宮城の良いところを知ってほしい、全ての商品を売りたいという想いを胸に、

4時間駆け抜けました。

14時に販売終了となると、みんな疲れた表情を見せながらも楽しかったと笑っていました。

さて、結果はどうなったのか…?

 

結果を知る前に、このプログラムを支えて下さったバークレイズ証券株式会社さんのオフィスへと移動します。

有名な六本木ヒルズの中に入り、子どもたちもテンションが上がります。


そこで今回の振り返りを行います。

チームの目標は達成できたか?良かった点・反省点は?

子どもたちはついさっきまで全力で行ったマルシェでの販売を思い出しながら考えます。

「笑顔を絶やさず接客出来たことがよかった」

「うまく英語で会話できなかったのが残念だった」

「たくさんのお客さんに接して売り上げに貢献出来たのが嬉しかった」

子どもたちがこの日経験したことを噛みしめながら想いをまとめてくれた様子が印象的でした。

この経験が彼らにとって良い経験となるようサポート下さっていたみなさんも嬉しそうに、

子どもたちの想いを受け止め、成長を実感していたのではないでしょうか。

 

さて、大変だった一日も終わりです。

計4日間かけて進めてきたこのプログラムも今日で最終日。

最後にバークレイズ証券株式会社さまのご厚意で職場見学をさせて頂きました。

世界の最前線で活躍する人々のオフィスを見て、

子どもたちも驚きの声を上げ、興味津々に見入っていました。

お別れの前はみんなで記念写真を撮ります。

子どもたちにとってこのプログラムは楽しんで挑戦して苦労したいい経験となったでしょうか。

子どもたちの将来に復興アントレプレナーでの体験が繋がることを祈って。

 

最後に、バークレイズ証券株式会社さま、被災地の子どもたちにこのような素敵な機会をくださり、本当にありがとうございます。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

また、パートナーとして子どもたちをサポートして下さったアスイク様。本当にありがとうございます。

そして、プログラムに参加してくれた子どもたち。計4日間お疲れ様!この経験から、興味の輪が広がり、より大きな夢を持ち、人生を豊かに過ごすことができますように。

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