【被災地支援】復興アントレプレナー2017-2018 in石巻 ・完結編
みなさまこんにちは!
放課後NPOアフタースクールの原口です。
10月7日からスタートした「復興アントレプレナーin石巻」
約一か月をかけて小売り×起業について学んできましたが、ついに東京での販売の日を迎えました!
場所は港区、赤坂のアークヒルズ カラヤン広場。早速、当日の様子をお届けしたいと思います。
当日は、石巻からやってきた14名だけでなく、更にアイセックさんから海外留学生2名と日本人スタッフさんもボランティアとしてご参加いただき、弊団体スタッフも含め、総勢21名での実施となりました。
この日のために金曜日学校が終わってから新幹線に乗り、東京にやってきた子どもたち。
土曜日の朝は、ホテルでたっぷり朝ごはんを食べて、元気いっぱいで会場に登場しました!
まずは、商品がきちんとあるかチェックしてから、販売に向けて売り場作りを行います。
棚や台を上手に組み立てて、皆で作ったPOPや値札などをセッティングしていきます。
POPや看板の場所はどうしようか・・・チームのみんなでしっかり相談しながら進めていく姿を見て、約一か月前の最初の講座では、緊張して口数の少なかった子どもたちが、しっかり「チーム」になったのだなと、陰でひっそりと感動しておりました。
準備をしばし他のメンバーに託し、各店舗の店長はマルシェで出店するほかのお店の代表者の皆さんたちの朝会にも参加させていただきました。
そこでは石巻のオススメ商品をアピールする時間も頂き、店長たちは、緊張しながらもしっかりマイクを握りしめ(震えていたのが、寒さなのか、緊張していたからなのかは彼らだけの秘密です。)自分たちについて、お店について紹介することができました。
特に、始めは上級生に頼りがちだった最年少で店長を担う中学生1年生の男の子が
店長としてきちんと自分の言葉で話す姿に、とてもたくましくなったなぁと感じました。
打ち合わせも無事終わり、店舗のレイアウト作りも無事に終え・・・さぁ、いよいよオープン!
の前に、皆で記念撮影です!
さぁ、元気な「いらっしゃいませ」の声と共に販売スタートです!
今回の素晴らしい点は、なんといっても全店舗、お客様との会話を大切にしていること。
沢山会話し、お客様との絆を作りながら接客をしていました。
なかには、「頑張ってね」と差し入れをもって再度ご来店くださったお客様や
3店舗すべてでお買い物をしてくださったお客様(多数いらっしゃいました)、
そして4時間の営業時間内に、何度も来店しお買い物してくださったお客様・・・
事前講座にて、それぞれのチームで「どんな接客をするか」考えていたものを、当日120%の笑顔でしっかり実行し、生み出した絆だと思います。
何より驚いたのが、中学生チームが一番大きな声で積極的にお客様に声掛けをしていたこと。
とはいえ、他のチームも負けてはいません。それぞれのお店の強みを生かした接客をしていきます。
そんな子どもたちの熱意が伝わり、足を止めていただくお客様が増えていきます。
「売り場にいたい…!休憩なんて行きたくない・・・!」という声もありましたが、
午後の販売に備えて、交代でお昼休憩です。
お昼休憩の後は、まだ売れ残っている商品の値下げをチームで相談し合いながら検討し、いくらで売るのか、再度価格を設定し直します。
少しずつ商品が少なくなっていくチームと、中々商品が減らないチーム。
皆それぞれ最後までしっかり接客しながら販売していきます。
そしてとうとう、14時、販売終了の時間に。。。
子どもたちは、スタッフの「みんな、お疲れ様でした!!販売終了です!!」の声を聞くもまだ名残惜しそうに・・・ですが、次は売上の計算と片づけが待っています。
てきぱきチームで分担しながら店の片付けをしていき、パークレイズ証券さんの本社のある六本木ヒルズに向かいます、
テクテク
テクテク
場所は六本木ヒルズの31階にあります。
始めて東京に来た子どもたちのみならず、「六本木ヒルズ・・・え!!31階!!??」
とお疲れモードの子どもたちの顔がまたキラキラしてきました。
31階のフロアからは都庁や富士山が見え、つかの間の記念撮影タイムです。
振り返りのファイナルレッスンが始まる前に、バークレイズさんからタルトとお飲み物の差し入れをいただき(いつも本当に有難うございます!!)、休憩を取ります。
疲れていた顔も甘いものを食べると幸せそうな笑顔に・・・!
休憩も終わり、さぁファイナルレッスンのスタートです。
まずは、本プログラムの全面サポートをしてくださっているバークレイズ証券株式会社の江良さまより、会社のこと、普段しているお仕事などを紹介していただきました。
そのあとは、子どもたちお待ちかね売上・利益の発表です。
残念ながら、今回はどの班も利益を獲得することはできませんでした。
がくっと肩を落とす子どもたち。
個人で、そしてチームで自分たちの「仕事」を振り返っていきます。
これは反省会ではありません。自分たちの良かった点と難しかった点、どちらも振り返って共有し、自分たちの頑張りを認め合っていきます。
振り返りの最後に、これまで子どもたちを見守ってきた大人たちから最後のメッセージを伝えました。
お客様としてお買い物をしてくださった江良様からは
「商品のチョイスがとても良かった!商品のこだわりも見えたし、思わず[これなんだろう・・・]とひきつけられえる商品もありました。」とのお言葉をいただき、いつもそばでサポートしていたスタッフからは「これで終わりではなく、この経験をきっかけに・・・」というメッセージも。
振り返りが終わった後は、とってもスペシャルな社会科見学!バークレイズさんの社内を見学させて頂きました。
「パソコンの画面(モニター)が何でこんなにあるんだ・・・!」
「景色がすごすぎる~!」
「なんだこの風船は・・・!!!」※レットリボンキャンペーンでハートの風船がいたるところに有ったのです。
子どもたちも大満喫!
最後はバークレイズさんの看板の前で記念撮影をしました。
準備からマルシェ当日まで、子どもたちは自分たちにできることをしっかり実行してきました。
子ども達が前向きに取り組み、時には甘えながらもしっかり自分たち自身でやってきた姿に、逆に私どもスタッフが学ばせていただくことも多くありました。
今回は、学年も家庭・生活環境(バックグラウンド)も多様な、様々な子どもたちが集まってチームを作りました。
それ故、子どもたちのキャパシティもそれぞれです。
今回、「小売店の起業をする」というプログラムを通して、皆が同じことを同じだけやり切るというよりも、子ども達それぞれが「いつもより勇気を出せた」「いつもより頑張れた・・・!」そんな時間を積み重ねるぞ・・・!と進めてきました。
おこがましい願いとは思いますが、子どもたちとって今回の経験が、自分の得意を発見したり、自分に自信がついたり、やりたいなと思ったことをあきらめないでやってみようと思えたり・・・そして、成長していく中で「小売り」「起業」にこだわらず、働くって楽しそう、何かを作り出すって面白そうだと思えるきっかけになっていたらいいなと願っております。
最後になりましたが、本事業を全面サポートしていただくだけでなく、いつも子どもたちに「かっこいい大人」の姿を見せてくださるバークレイズ証券株式会社様、石巻から現地コーディネーターとしてご一緒してくださったかぎかっこプロジェクトさんとテディックさん、毎回温かく見守ってくださるマルシェの皆さま、今回子どもたちのサポートをしてくださったアイセックの皆さん、本当にありがとうございました!!
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