【被災地支援】復興アントレプレナー2017-2018 in 石巻1st-2nd
このブログをご覧いただいている皆さま、こんにちは!
石巻在住のスタッフ松本です。
被災地の中高生を支援する、毎年恒例の復興アントレプレナープログラム。
被災地の若者が、小売について学び、地元の良いものを見つけて仕入れ、
東京のマルシェで「地元の魅力を商品を通して伝える」代弁者として、自分たちの手で販売します。
お客様に満足してもらえるお店づくりや収支計算などを学びながら、利益も出せるようにチャレンジし、そのチャレンジを振り返ることで起業の学びを得る、大好評のプログラムです。
毎年仙台、石巻、大槌・釜石で実施していますが、今年は10月7日、ここ石巻からスタートです!
こちら石巻での実施は今年で3年目。
1年目に参加してくれていた高校生が、卒業後サポーターして関わってくれたり、
昨年は少し不安そうな顔でやってきた参加者が、今年は「先輩」としてチームのみんなを
まとめてくれたり、「3年目」だからこその光景も沢山見られ、
いつもご支援くださるバークレイズ証券様、そして地域コーディネーターとして
ご一緒くださっているかぎかっこPROJECT、TEDICの皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
そしてもちろん、勇気を出してこのプログラムに申し込んでくれた子ども達、
その背中を押してくださった周りの大人のみなさん、本当に有難うございます。
さぁ、3年目の復興アントレプレナーin石巻。
本日のプログラムで見ることができた参加者のみんなの笑顔を思い浮かべながら、早速活動のご報告をさせて頂きます!
本日は第1回目ということもあり、みんな少し緊張した面持ちで会場に入ってきました。
いよいよプログラムスタートです。
まずはじめに本日のスペシャルゲストをご紹介!
バークレイズ証券の社員様が石巻の子どもたちのために、と東京からお越しくださいました!
そしてプログラム概要の説明やアイスブレーキングののち、
小売りとは何か、企業とは何かをクイズやグループワークを通して学んでいきます。
チームごとに店舗名や店長、お店として大切にすることなどを話し合い、店舗計画を作っていきます。
そして、店舗計画ができたら次は仕入れです。
そのためには資金が必要!ということでバークレイズの社員さまにプレゼンを行い、
しっかり店舗計画が立てれれているのかチェックしていただきました。
今年はなんと3チームとも一発合格!無事仕入れ予算を獲得しました。
商品を通して石巻の良さを多くの人に伝えたい!と意気込む「石巻を伝え隊」
商品の質はもちろんのこと、自分たちの接客の質も高く・・・!と息まく「鰹@ISHINOMAKI」
お客様の日常に寄り添うような商品を取り扱いたいと語る「マイライフ石巻」
なんと上記すべてのチームに「石巻」のワードが入っています。
「石巻代表としてマルシェでお客さんに販売するんだ!」というみんなの覚悟や気合が伝わってきます。
店舗計画ができたところで、昼休憩をはさみ午後はフィールドワークへ。
実際に幾つかのお店に見学に伺い、仕入れ商品を決めていきます。
熱心に商品のメモを取りながら仕入れ商品を選んでいきます。
そして、フィールドワークの後は、先ほどピックアップした商品から、改めて何を売りたいかを考え、一押し商品、品揃えを考えていきます。
みんな真剣に話し合い、議論が加速していきます。
そして商品が決まってきたら、収支計画を立てていきます。
実際の売値を考えたり、利益の計算をしたりと時々頭を抱えながらチームでプランニングします。
お客様ファーストの価格設定をしてしまったチームは
「このままじゃ利益が300円しかでない・・・」ということに。
「いや、小売店は利益も考えなくてはいけないからもう一度考え直そう・・・!」
と何度も電卓をたたきながら売値を考えていきます。
それぞれ収支計画を作り終えたときには
「ああぁぁ、疲れた~・・・」とみんなぐったり。
子どもたちは、普段の生活ではあまり触れない「起業」「小売」という言葉を、今日は何度聞き、そして何度口にしたのでしょうか。
「数字は苦手だ」と言いながらも仕入れや売上の計算もしました。
沢山新しいモノに触れチャレンジしたみんなはぐったりもするはずです。
でもその「疲れた~」と言いながら見せる「やりきったぞ」という表情がとても嬉しく、誇らしく感じました。
収支計画を立てた後は、全体で共有をし、6時間半のプログラムは終了となりました。
重ね重ねにはなりますが、いつも子どもたちと沢山接してくださりながら
継続的にサポートをしてくださるバークレイズの皆様、
子どもたちの訪問を受け入れてくれた商店の皆様、
プログラム会場を快く貸してくださった石巻NOTEさま、
そしてパートナーであるかぎかっこPROJECTさん、TEDICさん、
本当にありがとうございました。
今年も皆さまがいてくださるおかげで、いいスタートを切ることができました。
とてもおこがましく恐縮ではありますが、
このプログラムでの体験が、子どもたちの人生の小さな小さな一部になり
1年後、5年後、いえ10年後でも
いつか咲く種になればいいな・・・と願いながら
引き続き私どもも頑張ってまいりたいと思います。
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