【被災地支援】キッズワークショップカーニバルinふくしま〜1日目〜
こんにちは。本部の佐藤です。
桜の蕾が膨らみ始め、春の訪れを感じるこの季節、私たちはあの日のことを思い出します。
ー2011年3月11日。
東日本大震災が発生し、東北及び関東地域は甚大なる被害に見舞われました。
あの日から6年が経過した今も尚、復興への道のりは長く、人々の胸から悲しみが消えることはありません。
福島県ではご存知の通り原発事故が発生。多くの人が街を去らなければならない状況にあり、またそうでない地域も放射線による影響で公園から遊具が消えました。ブランコと一緒に子どもたちの笑い声、姿が消えてしまったというお話しを伺いました。
ー2017年3月11日。
私たちは一般財団法人あんしん財団様と協働し、「キッズワークショップカーニバルinふくしま2017」でワークショップをお届けすることができました。
本イベントはキッズデザイン協議会が主催する東日本大震災の被災地支援プロジェクトの一環で、
子どもたちに笑顔を届けるワークショップを数多く展開する取り組みです。
http://www.kidsdesign.jp/info/?p=1456
とにかく面白くて楽しいワークショップを福島の子どもたちに!という想いで
今回1日目に開催したのは「ラジコンにふれ、走らせるスペシャリストの技を体験」です!
昨年夏にご一緒したラジコン界のレジェンド、18年連続世界チャンピオンの記録を持つ株式会社ヨコモの広坂正美さん!そしてドリフトの世界選手権でチャンピオンに輝いた同じくヨコモの川上哲弘さんに福島までお越しいただき、本当にスペシャルなプログラムを開催いたしました!
当日は全3回のワークショップを開催し、1回目と2回目は組み立てとラジコンレース!3回目は操作体験会です!
ラジコン好きの子どもたちがキラキラした表情で会場にやってきてくれました!
広坂さんの登場に会場の温度がさらに上がる中、まずはクイズを交えながらラジコンについて、また世界チャンピオンなることについて学んでいきます。
世界最速のラジコンは新幹線よりも速く走れるそうです!すごい!
続いて広坂さんによるデモンストレーション!
10秒以内に11本のペットボトルを倒します。正確なコントロールであっという間にすべてのボトルが倒れました。
会場からは大きな拍手が!
続いてジャンプ台からの大ジャンプ!
飛んだ瞬間そこにいた全員から歓声が上がりました!
そしていよいよ!お待ちかねのラジコンづくりです。
まずはタイヤづくりから!
好きなホイールを選んで組み立てていきます。(なんとこれは最後にお持ち帰りできるのです!)
正面モニターで広坂さんの手元を写しながら丁寧に解説していきます。
バンパーの取り付けはネジをまっすぐに、ドライバーを押すようにしてしっかりと締めていきます。
その間他の子たちは車体を押さえてあげ、チームで協力して作り上げます。
続いてバッテリーです!
車体にバッテリーをつける子、コードをつなぐ子、みんなで分担して作業を進めます。
プロポと呼ばれるコントローラーと、車体の電源をいれたら、いよいよ動かしてみます!
トリガーを引くと、、、車輪が動いた!!
ブイーンと元気よくタイヤが回転します。丸いハンドルのようなパーツを回すとタイヤが左右に動きます。
これで方向転換をするんですね!
さぁ、あとはボディーをつけて完成です!
みんなで協力して作った最高のラジコンが出来上がりました!
もちろん作るだけでは終わりません!
今度は自慢のラジコンカーを走らせ、みんなでレースをします。
制限時間内に最も多くコースを回れた子が勝ちです。
さぁ、ドライバーのみんな準備はできたかな?
思ったように曲がれない!うわー!壁に激突!
体を揺らしながら一生懸命プロポを操作して車を前に進めます。
周りで見ていた子たちも声援に力が入ります!
「がんばれ!バック!いいね!」「うまいな〜」いろんな声が飛び交います。
そしてすべてのレースが終わり、1位と2位だった子はなんとチャンピオンとのレース出場権が!!
チャンピオン、ハンデとしてボールを転がしながらの参戦です!
これはチャンスか!?
上手にボールを転がしながら進む広坂さんのかっこよさはもちろん!子どもたちもなかなかの走りを見せ、いい勝負をしています。
そして優勝したのは、、、!!
おお!参加者の男の子が見事な勝利!
午前も午後も子どもたちが勝利しました!
見事な名勝負!参加したすべての子たちが頑張りました!
最後に、みんなに向けて広坂さんがメッセージを贈ってくれました。
何かで1番になるとは本当に大変なことです。
今日はみんなラジコンに一生懸命取り組んでくれました。
どんなことでもいい、これから一生懸命に頑張ってください。
今日は本当にありがとう。
広坂さんからのメッセージをかみしめ、子どもたちは今日のワークショップを振り返りながら
ワークシートを記入します。
そしてこれからどんなことにチャレンジしていきたいかを発表してもらいました。
「もっともっとラジコンのことを知りたい!」「ラジコンを上手になりたい!」「本をたくさん読んでみる!」など様々な意見がありました。また、昨年福島県へ引っ越してきた子は「がんばって友達をつくりたい」と教えてくれました。
最後は自慢のラジコンを手に広坂さんと記念撮影です!
撮った写真はその場で印刷され、なんと!広坂さんのサイン入りホルダーと合わせてもらえます!
第1回、第2回ともにアンケートには「楽しかった!」「またやりたい!」の声であふれました。
来年も届けられるよう、絶対に頑張るからね。
アンケートに最後まで悩んでいる子がいて声をかけると、「今日一番楽しかったこと」の問いに悩んでいました。
「なんでもいいんだよ」と伝えると、「うーん、だって全部楽しかったから一番が選べないんだよ」
「じゃあ全部って書いちゃおう!」と言うと
「え!?いいの!?」(”ぜんぶ"と書く男の子)
「はぁ〜よかった〜〜」
本気で悩んでくれた素直な一言に胸が熱くなりました。
今日は来てくれて、本当にありがとう。
午後の操作体験会にも多くの方が訪れてくださり、(会場スタッフの方や別ブース出展者の方々も笑)
大人も子どももワイワイ言いながらラジコンに熱中しました。
ドリフトチャンピオンの川上さんの技を間近で見ることもでき、また一緒に走行してもらえるなど
たくさんの最高の笑顔を見ることができました。
2017年3月11日。
私たちはほんのわずかですが、子どもたちの笑顔が生まれる体験を届けることができたでしょうか。
子どもたちのあの表情、あのことばがその答えと信じて、これからも頑張ります。
来年も絶対に笑顔を届けに来られるように。
この度、最高のプログラムをご一緒くださった株式会社ヨコモの広坂正美さん、川上哲弘さん本当に、本当にありがとうございました。
夢のようなかけがえのない瞬間がたくさんたくさん生まれました。
そしてこの機会を創ってくださったあんしん財団様に多大なる感謝を込めて。
放課後NPOアフタースクール