【被災地支援】復興アントレプレナー2016-2017 in 仙台1st-2nd
本部の押塚です。
2011年起きた東日本大震災をきっかけにバークレイズ証券さんが、何か私たちの力が被災地の次世代の未来につながるよう役立てられないかとご相談を頂くことで立ちあがった本プログラム「復興アントレプレナー」も今年で4年目。
これは中高生の若者が、小売と起業について学び、地元の良いものを発掘し、 東京で販売。利益が生まれるかどうか?という起業体験プログラムです。
被災地の3地域で毎年実施され、今年で4年目。今まで150名以上の若者が連続プログラムで貴重な仲間と体験を得てくれました。
今日は初年度からご一緒させていただいている、仙台で学習支援を行なっている、NPO法人アスイクさんと協働した仙台編の1日目。
今回も応募多数となり、厳正なる抽選を見事勝ち残った中学1〜3年生の男女20名が集まってくれました。
様々な地域で学習支援を行なったいるアスイクさんの各教室から集まった学生たち。
お互いを見合って最初は一言も会話を交わすことなく、本編はスタートいたしました。
まずはオリエンテーションを行い、その後チーム内で他己紹介、さらに起業についてお互いに知っていることを話したり、クイズにチャレンジしたりとしているうちに、 だんだんと打ち解けてきました。
各チームが少し温まってきたところで、プログラムを一気に進めます。今日は小売について学び、商品視察/仕入れを行い、販売計画を立てるというところまで、一気に進みます。
チームで小売店の経営目標について考えてもらいました。
「お客さんとコミュニケーションをとる?」
「利益を得る?」
なかなか良い意見が各チームから出ており、理解度はとても深いようです。
その後良いお店についても考えたところで、 今回の各チームの店長と店名、お店のコンセプトを考え、 皆んなに発表しました。
各店の代表、しっかりとプレゼンテーションして今回の仕入れ予算を無事獲得!
この後はお昼休憩をはさんで、いざ市場へ!
一般のお客さんもいる中での調査ですので、ご迷惑をおかけしないよう、基本的な注意事項を確認し、いざ出発です。
少し雨の混じる天気の中、駐車場に入るのに渋滞するほどの人気の市場でした。これは品揃えの期待大ですね。 商品を選ぶ目は学生たちも真剣です。
「これは売れるのかな・・・」
「これいい・・!でも宮城のものでも東北のものでもない!」
「これは絶対売れるよね!」
市場の中を何度も何度もぐるぐる回りながら、商品を吟味していました。ふざけて人に迷惑をかけてしまう人など皆無。
まさに本物のバイヤーのように鋭い目で入念にチェックしていました。
市場の調査が終了し、また事務所に戻って今度は選定会議です。
仕入れ候補商品の写真を並べながら、マルシェの客層にあった商品を選びます。
仙台在住の中学生、なかなかマルシェの客層のイメージがつきませんが、 あるチームから
「いろんな大人に聞いてみよう!」
という意見が飛び出し、
「これ、◯◯◯円だったら買いたいですか?」
と周囲の大人を巻き込みはじめました。
この積極性、とてもいいですね。
始めは言葉を交わすことが全くなかった中学生、
うそのようにヒートアップし、仲間と笑いあいながら真剣に議論を進めていきます。
「これは高すぎるんじゃないか」
「他のチームの意見も聞いてみよう」
大人は見守っていれば良い。盛り上がりすぎて脱線しそうになった時だけ、修正してあげれば良い。
7時間弱の長いセッションでしたが、あっという間にチームが醸成されていました。
各チームの取り扱い品目が決まったところで、この日は終了。
最後の最後まで、誰一人集中力が切れることなく、悩みながらも仲間との議論を進めてくれた姿勢が本当に頼もしかったです。
私自身は中学生の時に(だいぶ昔の話ですが)、当時の先輩は1つ学年が上なだけでもだいぶ大人に思え、意見をいうなんて到底できなかった。
ましてや、はじめましての仲間達とこんなに楽しくやりあうことなんてできなかったんじゃないか。
この子たちの才能の素晴らしさに驚き、また、環境もやはりとても大事だなと強く思いました。
今回も現地コーディネーターとして大活躍くださったアスイクのみなさん、 中学生の視察を彼らの学びのためならと快く受けてくださった杜の市場さんありがとうございました!
そして今年も心強くご支援くださるバークレイズ証券の皆様、本当にありがとうございました! 今年も素晴らしい体験を彼らと一緒したいと思います!