【被災地支援】復興アントレプレナー2015-2016 in 石巻 Final
こんにちは。本部スタッフの押塚です。
バークレイズ証券株式会社様のご支援を頂き、
現地で活躍されている団体等の協力を得ながら進める、
被災地の中高生支援プログラム、
『復興アントレプレナー』
今年は、石巻編をはじめて開催いたしました。
石巻のNPO法人TEDICさんと、
かぎかっこPROJECTさんにご協力をいただき、
一か月をかけて石巻の中・高・大学生のみんなで準備をしてまいりました。
そして、先週末とうとう赤坂のヒルズマルシェでの販売会本番を迎えました!
子ども達はやる気まんまん!
チームワークも抜群で、てきぱきと準備を進めていきます。
ヒルズマルシェの朝礼では、他の出店者の皆様に、
3店舗それぞれの店長が自分たちのお店とおすすめの商品を紹介!
「さぁ、今日一日がんばるぞーー!!」と販売前に記念撮影。
この子ども達のこのやる気に満ちた表情が皆様にも伝わりましたら幸いです・・・!
早速、一人目のお客様です。
「こんにちは!石巻から来ました!」
子どもたちは、お客様にどんとん声をかけていきます。
「いらっしゃいませ」ではなく「こんにちは」と声をかけるのは、
「こんにちは」の方が、会話が続けやすいからと皆で考えたからです。
「沢山のお客さんとお話したい!」そんな子ども達の気持ちがこの「こんにちは」に表れているのです。
元気な挨拶に呼び寄せられて・・・(と感じているのは、かなり主観的な感情かもしれませんが)
始まったばかりにも関わらず、数分おきに色々なお客さまがきてくださいました。
子どもが会話の中で「明日は、東京観光するんです」というと、
「じゃあ、渋谷にいきなさい!」とアドバイスしてくるお客様や
「石巻から来たのね、がんばってね~!(買った商品を指さして)今日これ食べてみるからね」と言って下さるお客様・・・
沢山の会話が生まれていました。
お昼頃になると、順調なチームと少し苦戦しているチーム、少しずつ差が開き始めてきました。
そこで、午後の販売に向けて、チーム内で作戦会議です。
「もっと商品のいいところ伝えないと!」
「声掛けを工夫しよう!」
「少し値段を下げてセット販売してみよう」等々それぞれ工夫をして、後半戦スタート!
あと2時間、あと1時間と時計をみながら、皆で最後のひと踏ん張り!
なんとそこに、午前中に3つの店舗全部で買い物をしてくださったお客様がもう一人お客様を連れて戻ってきてくださいました。
「朝きて、みんなの一生懸命さが良かったから、おともだちに言ったの~!」と。
子ども達も私どもスタッフも、びっくりしながらも感謝の気持ちを申し上げていると・・・
ひと通り子ども達と会話をした後、その一緒に来てくださったお客様が
「うんうん。そうなんだ。みんなとってもいいね。うん、わかった買うよ!ここからここまで全部頂戴!」と・・・
「え!!!!!あ、ありがとうございます!!」
とってもびっくり、そしてとっても有り難いお申し出に、
一同驚きながらも、子ども達は手際よく商品をまとめていきます。
「私たちの想いが伝わったのかな」
「午前中の接客がとってもよかったからこんな奇跡が起きたのかな」
「東京すごい・・・」等々子ども達もとても感動していました。
少しお話を伺うと熱心に被災地に足繁く赴き、支援活動をされている方で、
君たちの頑張りがとても嬉しいんだと仰られておりました。
復興アントレプレナー史上初の出来事に、
この石巻チームのみんなが奇跡を呼び込んだのかなと感じました。
皆でお礼を申し上げた後、少し残った1チームのカレーを皆で全力で販売します!
そしてとうとう完売!!!!
「やったー!」
「おわったー!」と皆で喜びを共有し、記念撮影をパチリ。
皆、寒空の中本当にお疲れ様でした!
そして、お越し頂いた皆さま本当に有難うございました!
片付けを行い、最後にしっかりと振り返りを行うために、
バークレイズ証券様のオフィスへと向かいます。
「このビル、六本木ヒルズの中にバークレイズさんのオフィスがあるんだよ」
「おおおーーーーー!!!!」
「高っ!!!」
こどもたちからどよめきが生まれます。
「たっくさんの有名企業がオフィスを構えているんだけど、みんなの知っている超有名企業でいうと、」
「google」
「おおおーーーー!」
「googleさんのフロアのさらに上の階にバークレイズさんはあるんだよ」
「おおおおーーーー!!!!」
「まじ、どんだけ!!!!」
いつもフランクに接し、優しいお兄さんのように色々教えてくれていた、
バークレイズさんの株が子どもたちの中で一気に上がっています(笑)。
疲れも忘れ、喜び勇んでオフィスに入り、
なんだか別世界の会議室に案内頂きました。
またその会議室から見える景色が・・・!!!
子どもたちはその景色に釘付け!ずっと頑張ってきたご褒美ですね!
さらに疲れたでしょうと、ドーナツとジュースの差し入れも!
疲れた身体と頭に甘いものが染みます。
さて、ここからは気を引き締めて振り返りを行います。
まずは早速各チームの結果発表!
奇跡の大人買いもあり、全チーム完売、利益を生むことができました!
しかし、自身が立てた利益目標に達したのは1チームのみでした。
この結果の上で、もう一度私たちがやってきたことを振り返ります。
そしてもう一度各チームで議論します。
何が上手くいったのか、そして難しかったのか。
個々人の思ったことをチームに共有し、チームで意見をまとめます。
まとまった意見は各チームの店長がみんなに向けて発表します。
「とにかくよくコミュニケーションをとった結果、
どのチームよりも多くの来客数を得ることができた」
「利益目標が達成できた!」
「外国人のお客様と上手くコミュニケーションがとれなかった」
「石巻のことをいっぱい話すことができた」
「事前に情報共有ができず、商品説明がスタッフによりまちまちだった」
「最初の価格設定が高かったが、少し値下げしたら売れるようになった」
「強気の仕入れを行ったレトルト商品が苦戦した。
仕入れは慎重に行うべきだった」
各チームしっかりと振り返ることができました。
反省すべき点は反省し、しかし各チーム達成感にあふれていました。
最後は初回からプログラムにご一緒いただいた、
バークレイズの濱田さん、岡野さんにみんなに向けメッセージをいただきました。
「全チーム完売おめでとうございます!
準備の段階からしっかりと、はじめましての仲間たちとコミュニケーションをとり、
進めてきたみんなの力がひとつになり、
石巻の魅力をしっかりと伝えることができた結果ではないでしょうか。
最後の最後までチームみんなで協力する姿に感動しました。
今回は小売の仕事の体験でしたが、楽しく一生懸命働く、
そこにはチームの支えがある。
そのような中で様々な経験が今回の活動で得られたと思うので、
ぜひ近い将来みんなが思い思いの仕事に就いたり、あるいは起業をするといった時には、
この経験を思い出してくれたら嬉しい。」
世界のグローバル企業の一線で働く方からのメッセージは子どもたちの胸に響いたことと思います。
最後の最後にバークレイズさんのオフィスツアーを行っていただきました。
モニターが世界時計がズラり並ぶ様子に子どもたちも圧巻。
こんな世界があるのか・・・。とこの機会も子どもたちの仕事観に大きく影響することと思います。
オフィスツアーが終わる頃にはすっかり夕暮れ時。
富士山の影がみんなを雄々しく見守ります。
最後にみんなでもう一度記念撮影です。
以上で長い長い、でもとっても濃い1日が終了しました。
みんな疲れていましたが、出てくる言葉は充実感に溢れていました。
本プログラムは本当に多くの支援の力が集まり、実現しています。
現地で子どもたちの学習支援や居場所作りの活動を行っている、TEDICさんにかぎかっこさん、
そこに関わっている大学生ボランティアの皆さん。仕入れに協力してくださった現地の事業者さん。
私たち団体に関わってくださっているボランティアの皆さん、大学生インターンさん。
いつも暖かく見守ってくださるヒルズマルシェのみなさん、そして、
全面支援くださっているバークレイズ証券のみなさん。
また私どものfacebookなどをご覧になり、買い物に応援に来てくださった方もいらっしゃいました。
この皆さんの力が集まって、被災地の子どもたちに多くの経験が生まれている。
今回も心からそのように思える瞬間が幾度となくありました。
この場を借りて、改めて感謝申し上げます。
本当にありがとうございました!!
次回、復興アントレプレナーは今年度最後、大槌・釜石編が1月よりスタート!!
3月19日(土)にヒルズマルシェ出店予定です!!
常勝の岩手チーム、今回も利益を生み出せるのか?どうぞお楽しみに!!
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