【学び】お札の不思議大発見
こんにちは。アフタースクール26号です。
横浜市の小学校で金融教育のプログラムが行われました。
その名も「お札の不思議大発見」、
講師は「お札と切手の博物館 (http://www.npb.go.jp/ja/museum/)」の学芸員の皆様です。
さて、お札にはどんな不思議があるのでしょうか。
今回のプログラムは「てるくんとおじいちゃん」の物語形式で進められました。
まずは、グループに分かれ、千円札、五千円札、一万円札をじっくり観察。
表だけでなく、裏にしたり、横から見たり、斜めにしたりと、日ごろ意識して見たことのなかった
お札の不思議を探します。
さらに、透かしたり、重ねたり、触ったり・・・・。
「横に線が入ってるよ。千円は1本、五千円が2本、一万円が3本と違ってる」
「この顔はだれだぁ?あれっ、ここに名前が書いてあるよ」
「傾けると色が付いてるのが分かるよ」
「このキラキラしてるのは何のためだろう」
お札をじっくり見てみると、今まで気づかなかった不思議が沢山見つかりました。
不思議を発表しあうと、なんとその数は20個くらいはあったでしょうか。
しかし、お札にはもっともっと秘密があるんです。
まずは、顕微鏡を使ってお札を見てみました。
何が見えるかな?
線だと思っていた部分には、NIPPONGINKO(ニッポンギンコウ)という細かい文字がぎっしり。
「すごい!」と、子どもたちも思わずびっくり。
次は、ブラックライトを当ててみます。
どんなふうに見えるんでしょうか。
ブラックライトを当てると、印鑑だと思っていた部分がなんと光るんです。
この技術、普通のコピー機では絶対に真似出来ません。
これらは偽札防止のために、日本の最先端の技術が使われているんだそうです。
さらに、海外のお札と日本のお札との違いも学びました。
日本のお札は紙でできています。
しかし、海外にはプラスチックで出来ているお札もあります。
暑い国では汗がお札にしみこんでしまうので、それを防ぐためだそうです。
また、お札に描かれている肖像画もそれぞれ違います。
各国の大統領だったり、英雄だったり、王室だったり、その国を象徴する人物が描かれています。
お金とは「信頼」だそうです。
自分の国が海外から信頼されるためにも、最先端の技術を取り込み、偽造を防止することが
大事なことです。
さらに、自国を代表する象徴的な人を載せていることもお札に共通することでした。
今回のプログラムでは、沢山の「不思議」が発見が出来ました。
最後に、学芸員の方から、
『最近コピー機の印刷技術が高くなってきて、誰でも気軽に偽札を作ることができるんです。
しかし、日本のお札は偽札防止の為に高い技術が使われているので、見抜けてしまうんです。
興味本位で偽札を作ってみようなんて、絶対にやってはいけないということを、
小さいうちから知ってほしい』
という話がありました。
たくさんの不思議の裏にある日本の高い技術への信頼と誇りを、
少しでも感じることができたプログラムだったのではないでしょうか。
お札と切手の博物館の皆様、ありがとうございました。