【被災地支援】復興アントレプレナー2015-2016 in 仙台 Final
こんにちは。
本部スタッフの押塚です。
バークレイズ証券株式会社様のご支援を頂き、
現地NPO法人等の協力を得ながら進める、被災地の中高生支援プログラム、
『復興アントレプレナー』の今シーズン最初の地域、チーム仙台が、
最終日を迎えました。
昨晩東京入り、朝8時半に販売会場となる赤坂アークヒルズにあります、
ヒルズマルシェに会場入り。早速準備をテキパキと進めています。
プログラムも4日目、チームが醸成され協力体制がしっかりとつくられています。
そして開店直前、ヒルズマルシェ恒例の各店店長のごあいさつ&おすすめ商品の紹介です。
こちらもしっかりと中学生店長が自分たちの想いと商品の魅力を伝えてくれました。
いよいよ開店!・・・とその前に、みんなで想いを一つにするために、
記念撮影を行いました。
いよいよスタートです。
事前学習の成果もあり、みんなお客様と積極的にコミュニケーションを取ります。
『学生さんなの?・・・中学生!がんばってね。』
『仙台からきたの?私も仙台だから懐かしい商品があってうれしいな』
東京での販売に緊張気味の子どもたちに、温かいお声掛けを頂きます。
<頑張ると東京でも応援してくれる大人がいる>
そんな実感を得たことと思います。
この地域ならでは、日本語が全く通じない外国人の方もいらっしゃいます。
子どもたちは知っている単語を使って、なんとか英語で伝えようと頑張ります。
頼もしいです。
この日は比較的涼しく、風通しも良かったのですが、それでも夏。
水分補給や休憩をこまめにとりながら、販売を継続します。
お昼頃になると客足が一時的に遠のき、
子どもたちにも少し疲労が見えはじめました。
食事休憩も交代でとりながら、販売を続けます。
遠くからもお店をPRできるよう、途中から工夫を凝らすチームもありました。
このチームのレイアウトは楽しげですね。
少し前に出て、なんとかお客様に来てもらえないか、工夫します。
そんなとき!仙台にも何度も足を運んでくださったバークレイズの皆さんが、
応援に来てくださいました!
子どもたちも、
『あ・・あの時の人だ!』
と知っている東京の人が来てくれて嬉しそう。
バークレイズのみなさんも
『どう売れてる?』
『このPOPいいね!』
『並べ方がすごくいい!』
と温かいお言葉をかけてくださいます。
そして、美味しそうな商品のお買い物も!
売れているお店には人が集まる。
そんな客層心理も手伝って、また、沢山のお客様が戻って来てくれました!
店じまいまであと少し、売り切れる商品も出てきました!
そして閉店時間の14時となり、販売を終了!
お店の片付け、計算も子どもたちが行います。
自分たちが立てた売上目標は達成出来たのでしょうか?
この後、近くのバークレイズさんのオフィスに向かい、振り返りです。
六本木の街を歩きました。
ご存知六本木ヒルズの高層階に、バークレイズさんのオフィスがあります。
子どもたちから
『おおー!』
『高っ!』
と歓声があがります。
いざ入らん!
セキュリティカードを受け取り、入社します。
子どもたちも
『え、なになに、どうやってやんの』
と戸惑いながら嬉しそうに入っていきます。
そして振り返りの会場に到着!
六本木ヒルズ高層階ならではの景観に子どもたちもびっくり!!
『え!あれスカイツリーじゃない?』
『本物?』
『なにあれ、かわいい建物!』
『あー、ドラえもん!』
写真撮影大会が急遽始まっております。
そしてお部屋には美味しいドーナツと冷たい飲物の差し入れが・・・!
子どもたちの疲れもふっとびます。
甘いもので元気出たら、気を取り直して振り返りです。
早速各チームの結果発表です!
残念ながら赤字となってしまったチーム、見事利益を出せたチーム、
それぞれの結果となりましたが、仙台チーム全体ではぎりぎり黒字化に成功!
本当にお疲れさまでした。
ただ売れた、売れなかったで終了ではありません。
このプログラムは本物の体験を通した起業、仕事の学びのプログラムです。
私たちの行って来たことを振り返って、この結果を各チームで検証してもらいました。
各チームでしっかり話し合った後には、店長から振り返った内容について、
発表をしてもらいました。
少し恥ずかしそうですが、1日目よりも確実にしっかりとした声と内容で、
自分たちのチームの意見を発表していました。
聞く方も真剣に聞いています。ここにも成長が見られます。
発表は、
『オススメをした商品がきちんと売れて嬉しかった』
『コミュニケーションがとても大切だと感じた』
『価格設定がちょっと強気すぎた』
『午前中はなかなか話しかけられなかった』
などなど良かった点、悪かった点が様々挙りました。
その中で、
『英語で何も伝えられないことがあり、もっと英語を頑張らなければと思った』
『計算がなかなか上手く進まず、もう少し頑張ろうと思った。』
といった、今、学校やアスイクで学んでいることの実生活(仕事)における大切さ、
について気づいたという意見もありました。
全チームから次回もしチャレンジできるような機会があれば、
今回の経験を生かして参加したいという声も挙りました。
最後はバークレイズの皆様から一言ずつお言葉を頂きました。
『一生懸命頑張る姿が感動的だった』
『仕事の大変さや面白みについて、みんなの年齢の時に楽しみながら学んでいる事を、
羨ましく思った』
『英語を頑張りたいと、自分の体験から思えるなんてすごいなと思った』
『最初はみんな恥ずかしがり屋さんで、売れるのかな?と心配したけど、
お客様に商品の魅力をしっかりと伝えていてびっくりした。おかげで、
帰りの荷物が重くなりました(笑)』
などなど、とても温かいお声掛けを頂きました。
子どもたちはこの経験から、きっと仕事に対する考え方に、
小さななんらかの変化が生まれ、また仲間と、チームで何かをやり遂げる達成感が、
思い出に刻まれた事と思います。
バークレイズさんの言葉の後、利益の出たチームには、
その利益はお土産代として授与されました。
地元の仲間にお土産と共に、この体験を自慢してくださいね。
振り返りが終わった後は、バークレイズさんの社内見学ツアーです。
こんなところで働いている人もいるんだ。
色んな事を教えてくれた、●●さんと●●さんはいつもこんなところで働いているんだ。
きっとそんな想いで見学していた事と思います。
最後はオフィスの中でも記念撮影!
『やりきった』
そんな想いに溢れた充実した笑顔が沢山並びました。
いつか働くこと、仕事を意識する時に、
この時の経験を想い出してくれたらこんなに嬉しい事はありません。
また、沢山の大人たちの協力の元、みんなのチャレンジがあった事も、
忘れずに居て欲しい。
みんなが大人になった時にも、本当に良い仕事を、本当の想いで実現したい。
その想いを周囲に本気でぶつけられれば、必ず協力してくれる人は現れる。
その初めての経験がここに有った事を忘れないで欲しいなと思います。
バークレイズ証券株式会社の全面的支援の元行われる、本プログラムは、
本当に沢山の方の力が集まります。
それは皆、
『子どもたちのために』
『子どもたちの未来につながる経験のためなら喜んで』
とそんな声と共に集まる、素晴らしい力です。
バークレイズ証券株式会社のみなさん、仕入れ先としてご協力くださった、
食材王国みやぎさん、気仙沼南町紫市場 復興商店街さん、気仙沼お魚いちばさん、
NPO法人アスイクのみなさん、ヒルズマルシェのみなさん、マルシェに出店されていた、
お店のみなさん、お買い物して頂きながら温かいお声掛けを頂いたみなさん、
そして私どもの運営を支えてくれたボランティアのみなさん、
この取り組みを取材してくださった河北新報のみなさん、
インターンスタッフのみんな、そして興味、関心を持って関わってくださった、
全てのみなさま本当にありがとうございました。
この場を借りて深く感謝申し上げます。
復興アントレプレナープログラムはこの後、石巻、大槌・釜石と続きます。
これからも応援をどうぞよろしくお願い致します!!