【国際】BUSHIDO 2015 2日目 日本文化を学ぶ
こんにちは。アフタースクールインターンの大井です。
これから4回にわたって7~8月に行われた品川区の中学生国際人材育成ワークショップ、
「BUSHIDO 2015 おもてなしプロジェクト」
の様子ご紹介します。
「BUSHIDO 2015 おもてなしプロジェクト」とは
「中学生が日本の文化をプロの先生方に学んで、それを海外の方に英語でプレゼンテーションをするという4日間にわたるプロジェクト」です。
このプロジェクトの背景には、グローバル化している世界において急速に増えている国際交流の機会があります。世界中でそして日本でも観光をはじめ、ビジネスや文化面でも注目され、交流の場はどんどんと広がっています。そして2020年に迎える東京オリンピックに向けて、この機会はさらに増えています。
今回は2020年には若者世代になっている、品川区在住の中学生を対象にプロジェクトを行ないました。机上の勉強だけの英語学習ではなく、実際に自分で伝えるという機会は大きなチャレンジです。
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今回のプロジェクトの流れは以下のように進めていきました。
7月21日、22日に行われた第一回、第二回では、書家の鈴木猛利先生、着付け師の吉田幸子先生、和太鼓奏者のシンゴ先生にお越し頂き、本物の日本文化に触れました。実際に体験したり、歴史を学んだりして、自分たちは何を伝えたいのかを考えます。
7月28日の第三回は「原稿作り、英訳」。
学んだこと、伝えたいことを英語にする作業を大学生や外国の方の力を借りて行いました。
そして8月1日は「発表」です。どんな発表をしてくれたのでしょうか。
この記事では第二回の「日本文化を学ぶ」の様子をご紹介します。
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〜書道コース〜
二日目はみんな少しリラックスした表情です。
始めにどんな発表にしたいのかを考えました。外国人の方から書道についてどんな質問がくるかを推測します。
「筆は何の毛でできているのか」
「いつから筆を使って字を書いているのか」
などなど道具について、文字について一人一人が考えました。
その答えを先生が教えてくださり、プレゼンテーションの材料になっていきます。
しっかりメモできたかな?
それから昨日家で考えてきた自分の書きたい、好きな漢字を練習します。
「武」「希」「剣」
素敵な日本らしい意味の漢字が並びました。
何度も何度も練習して添削されて、最後は色紙に清書です。
普段学校でも何気なく書いている書道にはいろいろな背景があって、漢字それぞれにも意味があり、書き方があり、子どもたちは書道の奥深さを実感できたのではないかと思います。
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〜着付けコース〜
二日目は早速和室で昨日の復習です。
初めての着付けは30分以上かかってしまいました…が、みんな記憶力がよく、さらさらと着付けられていてびっくり。
コツを掴んでスピーディーになってきました。
一度着た後は、座学で着物の歴史、模様の意味を学びました。
十二単(ひとえ)が夏は5枚になることや、昔は裾を引きずる着物を着ている人が偉かったことなど、新しい知識がどんどんと入ってきます。発表に活かせそう!!
それから再び着付けの練習。
お互いに鏡や目で確認しながら、着ていきます。
初日は少し心配でしたが、みんな目覚ましく吸収して全員自分で着付けが出来るようになりました!!
これだけでも十分な成果です。さて、これをどうやって外国の方に知ってもらおうかな???
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〜太鼓コース〜
二日目はさっそく昨日練習していた曲の復習と続きです。
二日間で一作品仕上げてしまう中学生はやはり呑み込みが早いですね。
休憩にシンゴ先生が特別に演奏してくださいました。肩にかける太鼓を使って、細かいリズムや多様な音を操って子どもたちも見、聞き入っていました。なかなかプロの演奏をこんなに間近で聞けることはないので貴重な体験です!!
何度か極を通して、自分たちがどう叩いてどういう風に聞こえているのかを動画をとってチェックします。
ちゃんと前を向いた方がいいね、掛け声全然聞こえないや、など自分たちが客観的に見てみると、気づくことがたくさんありました。
太鼓のビートに聞いているこちら側まで鳥肌です。
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二日間を終えて、子どもたちも初めのころと比べてだいぶ打ち解け、知らぬ間にチーム内でみんな友達になっていました。
書道、着付け、太鼓それぞれのプチマスターがここに誕生です。
さて、次はこれをどうやって伝えるかです。私たち日本人が普段あたりまえだと思っていることも外国の方々にとっては新しいことばかりです。
限られた時間の中で最大限、それぞれの魅力を伝えられる方法、発表の大まかな流れを最後に話し合いました。
次回までの宿題は自分に与えられたパートで言いたいことを日本語で考えてくることです。それを英語に直していきます。
この二日間で身につけたこと、今回のプロジェクト内にとどまらず、これからの生活の中で活かしていけたらいいですね!日本の文化って、知っているようで本当のことは知らないなんてことが多いのです。日本にあるたくさんの独特な素敵な文化をまずは身につけて、それを伝えていく。このサイクルを絶やさぬようにこれからも考えていきたいものです。
それでは、次回の様子はまたブログでご紹介します!
お楽しみに!
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