【学び】GPSで地上絵を描こう!まなびばデザインウォーキング
こんばんは。
アフタースクール本部スタッフの押塚です。
今回はとてもとてもお天気の良い大阪の、とてもとても広い緑地公園で、
『GPSで地上絵を描こう!まなびばデザインウォーキング』を実施して参りました。
昨年のグッドデザインプロジェクトでも実施された本プログラム。
住む街の歴史、地形学、デザイン、空間認識、コミュニケーション・・・
子どもたちは様々なことを肌感覚で学びます。
市民先生には、この4月から慶應義塾大学SFCの環境情報学部教授になられ、
グッドデザイン賞審査員であり、タモリ倶楽部にも出演されている、
とびっきりの頭脳とセンスとユーモアを兼ね備えた、地上絵師:石川初先生をお招き致しました。
まずはGPSの紹介です。
『GPSは記録はするけど、道を教えてはくれない』
スマホを開けば道はわかる。あまりにも便利すぎる世の中、
基本的な概念の共有からプログラムは始まります。
そのあとは実際のGPS地上絵を見せてくれます。
石川先生が以前に行ったこどもたちとのプログラムのものなど、
色々と見せてもらい、子どもたちから、保護者の方から『おおー!』と
歓声があがります。
楽しそうな雰囲気に会場が満ちたところで、
今度は子どもたちの出番です。
この広大な緑地公園に描く地上絵のアイデアを考えます。
悩んでいる子どもには先生からもアドバイス
悩みます
でもなんとか各チーム仕上がってまいりました!
各チームに1枚ずつ地上絵のデザインができましたので、
今度は実際に描きに出かけます。
まずはGPSの現在地の受信と使い方のレクチャー
ちなみにこの場所は日本家屋が立ち並ぶ古民家博物館。
飛騨白川の迫力ある合掌造りをバックにGPSを操作します。
このアナログとデジタルのコントラストがまた面白いですね。
使い方も分かった!早速地図をみながら公園を練り歩きます。
地図を見ながらあっちかな?こっちかな?って歩くって、
そんな機会もうほとんどないですよね。子どもたちなんて皆無かと思います。
空間認識能力に、とても必要な機会だなと思いました。
歩きながら、身体を動かしながら頭を使う。
これも本当に大切なことです。
練習ではありません。やらされている訳でもありません。
子どもたちは自発的に楽しみながら『あっちかな?え?こっち?』と、
話しています。あたまに学びがグングン染み込んでいます。
30分ほど歩き回って、各チーム戻ってきました!!
さあ、できているかな・・・・?
アポロ11号からみた地球から、
徐々にズームアップして、
地上絵を見つけに行きます。
ちょっと見づらいですが、Bチーム、見事なカメを公園に描きました!
『おおおおおおおーーーーー!!!!』
子どもたちから、保護者のみなさんから大きな歓声が沸き上がります!
続いてはAチーム、ボールで遊ぶアシカ!こちらも見事に公園に描かれています!!
歩いた形跡をムービーで追ってみます。
『あ、ここで休憩した?』
人の動きも分かります。みんなが『あー!あそこだー!』と行動を思い出します。
きっと考えて行動した経験が、脳に焼きついたことでしょう。
最後は壮大なリスを描こうとしたCチーム!
これは・・・!様々な議論を生み出しそうな芸術的な作品ですね!
各チーム素晴らしい地上絵を描きました。
最後は全チームの地上絵を映し出して終了です。
石川先生は
『地図って、地図の通りに道や町を作るんじゃなくて、町や道を描いたものが地図なんだよね。今日はみんな地上絵を描いたけれど、それは地図を描くことでもありました。』
『自分の描いたものの通りに歩く事で、普段は絶対に選ばないような道や道順を通ったりする。そこには新たな視点と発見が必ずある。』
『今日みんなが描いた事で緑地公園のただの道が、<しっぽのところ>
<目のところ>という新たな共通の名称が生まれた。』
『50年以上もの間、緑地公園にカメは存在しなかったのに、君たちが発見した。』
とワクワクする金言と学びを沢山くださいました。
素晴らしいGPS地上絵プログラムをご一緒くださった石川先生、
本プログラムをご支援、ご協力くださいましたNTT都市開発様、
オムロン様、GPSをお貸出しくださった日本デザイン振興会様、その他ご協力くださった皆様、本当にありがとうございました!!!
——————
「放課後NPOアフタースクールの活動を、Facebook,twitterでも発信しています。
よろしければ、ぜひ「いいね」「フォロー」をお願いいたします。
Facebook:http://www.facebook.com/npoafterschool
Twitter:@npoafterschool
—————–