【学び】北欧のアニメ『KUBBE』を観て、モノで遊ぶアップサイクル/鎌倉アフタースクール
夏休みの最後の週末に行われた鎌倉アフタースクールのご報告です。今回は、クリーニングデイというフィンランド発のキャンペーンと合同での開催となりました。
プログラムは、KUBBE(キュッパ)のアニメ映画を鑑賞からはじまります。ノルウェーの絵本作家オーシル・カンスタ・ヨンセンに誕生したキャラクター、キュッパは丸太の男の子。森でいろいろなものを集めて分類したあと、みんなにも見てもらいたいと考えたキュッパは博物館を開く、というストーリーです。
映画が終わると今度は、子ども達が手を動かす番ですが、まずは、箱作り。(こちらは利用されない靴箱をご提供いただいたものですが、無駄を出さないことを徹底。)次いで、キュッパのストーリーを模して、参加者の皆様にお持ちいただいたモノを分類して、タグや話しを想像してをつけていきます。
じっくりとモノに向き合い、集中を切らさず向き合っていました。
モノを丁寧に見る事で、「何が自分に(自分の家族に)必要か、必要でないか」をストーリーを考えながら、必要なものをハコ詰めしていきます。
この作業を終えたところで、こんどは皆での発表会。自分にとっては不要になったけど愛着あるモノが、他の人に選ばれて大事そうにされている様を見て、元の持ち主だった子ども達がとても嬉しそうにしているのが、とても印象的でした。
さて、物語の最後のシーンは、映画でなく、絵本の読み聞かせ。ここでは、、、
しかし次第に博物館を続けることに疲れたキュッパは博物館をやめ、展示物の記録写真をもとにした図録を作り、展示物は森に戻したりリサイクルしたりして、、、?
(続きはよかったら是非、絵本をご覧になってください)
2時間半という長時間のプログラムでもありましたが、低学年のお子さんも集中を切らすことなく楽しまれていました。参加者の方からのご感想を紹介させていただきます。
"今回のワークショップは、大変勉強になりました。私自身は、個人的な目的もあり参加を希望したわけですが、息子にとっては、親の都合は関係なく、大変楽く、興味深い経験だった様子で、帰り道でもしきりに「楽しかったねぇ」を連呼しておりました。
もちろん、私自身も理屈を越えて楽しませていただくことができたことを大変感謝しております。息子のこの様な声を聞けたことはとても嬉しいことでした。そして、帰り道、鎌倉の街路樹の落ち葉を拾って、ワークショップで作った箱にしまっておりました。
私にとってあの箱は、正直、 「かわいい箱だな~」というくらいの感覚だったのですが、息子にとってはどうやらそれ以上の価値があるようです。彼の「楽しかったねぇ」は、大人の「楽しかった」よりもとても深いのだと考えさせられました。"