【文化】谷川さんに教わる詩の教室−2
アフタースクール11号です(*゚ー゚*)
○月なのにまだ暖かい・・・
ブログの始まりの慣用句になってきております。
例にならって本日もまだまだ暖かい日でした。
本日、
千歳船橋にある桜丘区民センターで行われたプログラムは、
世田谷区教育委員会が主催の、
「才能の芽を育てる体験学習 達人と学ぶ日本文化 詩の教室」第2回目。
講師にはピアニストの谷川賢作先生、
詩人の谷川俊太郎先生をお迎えしてのプログラムです。
第1回の様子はこちらからご覧下さい。
http://npoafterschool.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-0b99.html
まずは俊太郎先生の朗読に合わせて、
賢作先生のピアノ演奏。
なんと!
「生きる」
を披露してくださいました。
生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木漏れ日がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみをすること
あなたと手をつなぐこと・・・
会場を包む賢作先生の優しいメロディーと、
俊太郎先生の優しい声。
お二人の音が重なり合うその雰囲気に、皆さん感無量です。
また同じ詩に3パターンの演奏を合わせてみて・・・
長調、短調・・・とメロディーを多数重ねて見ました。
俊太郎先生、
つい曲に合わせた声色になってしまい、
賢作先生の「同じ調子で読んで下さい」
に会場から笑い声が出て、空気がより和やかになりました。
同じ詩なのに雰囲気ががらっと変化します!
さて、いよいよ子どもたちが
前回のプログラムを活かしてつくってきた詩を詠んでもらいます。
賢作先生の舞台でのアドバイスは、
「あなたの舞台です!大きな声で!」
前回同様、
自分がつくった詩を人に伝えることを大切にするのです。
緊張のドキドキが伝わってくるような子、
どうどうとはっきりした口調の子、
ちょっとニヒル?な子、
それぞれ独特な詩をつくりあげてきました。
時々賢作先生のピアノが入ると、
そこでま独特な雰囲気を持つ詩。
子どもたちから生まれる「幸せ」という詩。
幸せって何?と考える詩。
大人も考えさせられるテーマも続出します。
「道」
「まる」
「ふくろう」
「長縄」
「剣道」
それぞれリズムに乗った詩が多く、
言葉1つ1つを会場に伝わるよう言葉を発します。
俊太郎先生、
「事実だけではなく、感情が入るとまた面白いね」。
意味のない詩。という男の子の作品。
賢作先生は、
「意味なんてなくてもいい。
全部のことに意味がある必要があるかな?」と問いかけます。
すべてのものに意味はあるの?
意味に追われる現代に問いかける詩。
子どもたちの素直な問いかけに、
どれも凄く考えさせられました。
先生方から、
「おちをつけなくて良いけれど、
もっとねばってつくってみて」
また今回のプログラムに関しても、
「舞台に立ったら人を面白がらせる、
人に何かを伝えることが大切」と教えて下さいました。
何もないところから言葉を紡ぎ出して生まれる詩。
そこに正解などはなく、
ただ自分の想いを相手に伝えること。
日々”正解”を求め、それに従う日々を見つめ直す、
本当に貴重な機会だったのではないでしょうか。
最後は一人一人にご丁寧にサインをしてくださいました。
賢作先生、俊太郎先生、
2日間ありがとうございました!