【赤坂・青山子ども中高生共育事業】『地球の歩き方 赤坂・青山版』を作ろう! 第1回
『地球の歩き方 赤坂・青山版』を作ろう!のレポートをさせていただきます。
蒸し暑い日でしたが、みなさま朝から元気に集まってくださいました!
今回の先生は、ガイドブック『地球の歩き方』で有名な
ダイヤモンド・ビッグ社の石谷様です。
海外旅行をされたことのある方の多くが、『地球の歩き方』の
お世話になっているのではないでしょうか。
私10号も愛用しています。
『地球の歩き方』は現在230冊、150カ国あるそうです。
そして年間発行部数はなんと800万冊!
人気の高さがうかがえます。
まずはじめは、石谷様による“トラベルライター講座”
・トラベルライターの楽しさは?
会社のお金で世界に行けること!
思わず笑いが起こりました^^
ただし!必ずしも自分の好きな場所に行けるわけではないのです。
例えば、暑いのが苦手な人が気温40度の場所に行くこともあります。
しかし、最初行きたくないと思っても、行くとその国が好きになってしまうそうです。
・トラベルライターの辛いことは?
嫌いな食べ物も食べなくてはならないこと!
これにも笑いが。「大変だー!」という声も聞こえてきました。
自分が嫌いでも、読者の方に情報を伝えるために記事を書かなくてはいけません。
ですから、好き嫌いがなくなるそうです。
楽しいことも辛いことも、チャレンジがつきものなのですね。
次は仕事内容についてです。
ガイドブックには、読者の方がその国に行きたいと思ったときに
必要な情報を載せなくてはいけません。
ですので、行き方や現地でも交通手段から調査します。
例えばニューヨークでは、地下鉄に乗るためにはカードが必要です。
そのときは、カードの買い方や料金も調べるのです。
そしてガイドブックといえば、真っ先にレストラン情報をご覧になる方も
多いのではないでしょうか?
ガイドブックにはたくさんのレストランが載っていますが、
それは取材したうちの一部だそうです。
例えばニューヨークの場合、外観のチェックも含めて1,000軒は取材するそうです。
そして実際に載っているのはとっておきの約200軒とのこと。
そのためには1日20~30軒の取材を行います。
いくら食べることが好きでも、これだけ周るのは大変そうですね。
取材をする際のポイントも教えていただきました。
ポイント1 「 取材する場所を調べてから行くこと!」
大切なものを見逃さないようにするためです。
また、お祭りなどの人が多い特別な行事を避けることで、
スムーズに取材できるようにします。
ポイント2 「取材チェックシートをつくること!」
記事を書くために必要な、住所、見どころ、感想、人の話などを
取材し忘れることがないように表にして、チェックをつけていくと
取材漏れが防げます。
場所によって載っている情報がバラバラだと、読者にとっては不便ですよね。
ポイント3 「取材場所の周辺も取材すること!」
おすすめの場所は有名なところだけとは限りません。
隠れた名店などを取材することで、より面白いガイドブックが作れるそうです。
ポイント4 「人の話を聞くこと」
現場に行って事実を記録するだけでなく、その場所をよく知っている人に
話しを聞くことで、内容が充実するそうです。
ここまででも、トラベルライターの話が盛りだくさんですが、
最後に記事の書き方まで伝授していただきました。
・記事の書き方
1.何を読んでもらいたいか決める
例えばニューヨークの自由の女神だったら、その大きさなのか?
フランス人の募金によって贈呈されたことなのか?
2.読者が使いやすいように書く
3.文章の構成を考えてから書く
最初は簡単な文章を考えて、あとからより分かりやすくするために
その文章に肉付けしていきます。
例)自由の女神はリバティ島にあります。
→自由の女神はニューヨークの南のリバティ島にあります
→自由の女神はニューヨークの南のハドソン川とイースト川の合流点、リバティ島にあります。
4.具体的な数字、言葉を使う
5.タイトルを工夫する
文章を読まない人もいます。タイトルを工夫することで興味をもってもらうようにします。
6.念入りに校正する
これから旅行しようという人に誤った情報を伝えてしまっては一大事です。
そのようなことがないように何度も見直しをして、間違いがないかチェックするとこは
重要なことです。
ふむふむ。
ガイドブックではなくても、相手にきちんと情報を伝えるということは大切なことですよね。
勉強になります!
この後、実際に取材する場所を決めました。
1か所はクジで、もう1か所は自分の好きな場所にしました。
クジにしたのは、トラベルライターのように“行ったことのない場所”を
取材する経験をするためです。
執筆期限は1か月です。
期限内に取材をして記事を書くということは少々厳しいことかもしれませんが、
本物のトラベルライターになったつもりで、全力で取り組んでほしいと思います。
最後にダイヤモンド・ビッグ社の藤岡社長からアツいメッセージをいただきました。
“ただ取材して書くのではなく、自分の街の魅力を人に伝えるにはどうしたらいいか。
どうしたら街のことを知らない人に良いところを伝えられるのか。
それを考えながら記事を書いてください。”
お土産に「世界の国ぐにものしり学習ブック」をいただきました。
これで勉強しましょう^^
1か月の挑戦です!
みなさんトラベルライター目指して頑張りましょう!