発想力プログラム ~ルークの冒険~
みなさま、こんにちは。
久々登場の2号でございます。
昨日、横浜市立小の土曜学校という、地域の方々による土曜日の学校
に“特別ゲスト”として三谷宏治さんをお招きいたしました!
(対象は4~6年生、放課後NPOはコーディネーターでございます)
さて、今回は三谷さんが書いた「ルークの冒険」という、
発想力を鍛え親子で学べる楽しい「本」を題材とした、ちょっと高度なプログラムです。
本日の目的は『発想力(=発見+探求力)』を鍛える!!です。
構成は、
1、色の不思議
2、グラスの不思議
3、紙コップの不思議
プログラムは三谷さんが子どもたちに次々と疑問をぶつけていく
方式で進んでいきます。
あえてこのブログでは回答などは伏せておきますので、みなさんも考えてみて
ください。大人でも「うーん」と唸ってしまう題材です。
まずは色の不思議。
7つのヒミツが隠されたシートが渡されます。さて、何が隠されているのか。
保護者も必死です。
1つご紹介を。一見異なる色に見えるひし形の部分。
ちょっとわかりずらいですが、
濃いと思っていた部分が実は薄い部分と同じ色なんです。
これらは人の体(目や脳)のつくりで様々な錯覚を起こすことが原因で、
三谷さんからのメッセージは、錯覚にとらわれず、自分で手を動かして確認して
みることが大切だ、と2号は感じました。
次にグラスの不思議。
まず身のまわりのもので円柱のものを探します。
世の中にあるものはほぼ、○△□でできているそうです。
そこで、身近なグラスを題材に、「グラスはなぜ円柱? なぜ逆台形?」
と三谷さんが問いかけます。探求のスタートです。
子どもたちは豊かな発想で次々と答えていきます。
ここで出た答えを「グラスの一生」として時系列に並べていきます。
みなさんも考えてみてください。
グラスを造る人、運ぶ人、使う人・・・
実はいろいろな人にとって一番合理的なカタチをしているのですね。
三谷さんからさらに疑問が投げられます。
「グラスのカタチは、使う人にとって持ちやすいから、と出ました。
ではなぜ人はこんな手をしている?」
“なぜなぜ攻撃”でさらに探求していきます。
人の手からさらに掘り下げていくと・・・驚きの気づきが。
これは本でのお楽しみ。ヒントは「木」です。
最後に紙コップの不思議です。
紙コップには2つの不思議があります。
そう、トップカールという淵が丸まっている部分、そして上げ底、です。
ではなぜこうなっているのでしょうか。
この2つは100年近く前にある理由でアメリカで生まれ、
(生まれた歴史・理由も教えていただきました。気になる方は調べてみてください)
特許でもあるそうです。まさに発想力。
もしこれがなかったら・・・を知るために、実際に実験。
この実際に使ってやってみることが大切なのですね。
そしてあるものとないもので比べる。非常に大切なプロセスです。
最後にこんな新しい発想で開発されたコップも紹介。
さっそく言われたことを実行。実際に造ってみます。
果たして誰のために開発されたコップなのか!?
本日はここまで。
日本人は比較的、座って考えていることが多く、得意でもあります。
しかし実際に「なぜだろう」と動いて、やってみて、豊かな発想が生まれる
ことが大切だ、という三谷さんのメッセージで締めくくられました。
三谷さん、ありがとうございました!