「もったいない」を世の中に。フードバンクの取り組み
みなさま。
2号でございます。
さて、本日は2号がずっとやりたかったプログラムが実現しました。
セカンドハーベストジャパンさんによる、
“フードバンク”の取り組みをプログラムにしました。
http://www.secondharvestjapan.org/index.php/jpn_home
みなさま、ご存知でしょうか。
日本では年間500万トンもの食料が廃棄されていることを。
セカンドハーベストジャパンでは、
「すべての人に、食べ物を」というキャッチフレーズで
フードバンクの取り組みによってこの問題を
解決しようとしています。
フードバンクとは文字のとおり「食料の銀行」。
本来捨ててしまうものを集め(預かり)、
食料を必要としている方々へ再分配する(届ける)
取り組みなのです。
今回は、その取り組みの紹介を子どもたち向けのプログラムと
して行いました。
一部ご紹介しますと、
カボチャは北海道の農家から届けられたもの。
こちらも小さくて売り物になりません。
キャベツやえりんぎ、パプリカは一部だけ色が悪くなっていたり、
ちょっと痛んでいるため売り物にならないもの。
スーパーから回収したものです。
手前のクロワッサンは11/30が賞味期限のもの。
今日ですね。
毎日、倉庫がいっぱいになるくらいの食料が寄せられるそうです。
こうした背景には、汁物や缶など、企業の廃棄にかかる処理コストが、
運送コストとあまり変わらないということがあるそうです。
さて、プログラムはフードバンクの説明の後、
今日持ってきていただいた食料の紹介から始まりました。
子どもたちに差し出されたのはキャラメルポップコーンです。
「このキャラメルポップコーンもタダでいただきました。
さて、なぜでしょう?」
「ヒビが入っているから!」
「まずいから!」
と子どもたちの意見はさまざま。
「正解は賞味期限が近いからです。店頭に出るときには
賞味期限が近いため売れない。こっちのジュースもそうです。」
次です。
「さて、このサツマイモ、なぜもらえたのでしょう?」
「土がついているから!」
「大きすぎ!」
そう。普通に比べて大きすぎるものや細すぎるものですね。
これらは売り物にならないもので、本来なら捨ててしまうものです。
「これはあとでみんなで食べます」
「え~~」 と子どもたち。
もう1問。
ちなみにこの方が今日の先生、
セカンドハーベストジャパンの配島さん。
「こちらのゼリーやようかんの入ったお菓子。
これはなぜもらえたのでしょう?」
「ん?夏のナントカって書いてある」
「鋭い!今は冬ですね。ちなみに賞味期限は2月です。
そう、夏に売っていたお菓子なんですね。だけど冬は売れない。
だからもらえるんですね。」
さて、これらのものを使って自分のおやつをつくります。
ちなみに本日のおやつは・・・
おお!カレーです。
これも品質的には問題ないのですが、作りすぎてしまって本来廃棄されるものです。
ちなみにカレーに入れている白いクリーム。こちらもそう。
子どもたちは先ほどの野菜を切っていきます。
カレーに投入!
カレーを煮込んでいる間に、フードバンクをわかりやすく紹介した番組を見ます。
なんとなくフードバンクのことがわかってきたところで
いよいよおやつの時間です!
このクロワッサン、なんと輸入のときの検査で少し数が減ってしまったので
売り物にならなくなったものです。
こんなものもあるんですね。
こちらが本日のおやつです。
すべてが本来捨てられてしまうもの。
こんなに立派なおやつになります。
「もったいない!」
子どもたちが「え~~」と言っていたサツマイモ。
普段食べているものと味は変わりません。
ちなみにカボチャが嫌いな子も今日は食べていました。
もったいない精神による心境の変化?
最後に配島さんからお話が。
「世界には食べ物に困っている人がたくさんいます。」
「みんなも給食を残さないで食べたり、お母さんに賞味期限が近いよ!と教えたり
してあげてください。」
すると子どもたちから
「賞味期限がなるべく近いものから食べるようにする!」
「たくさんのものを捨てようとすると、フードバンクの倉庫がパンクしちゃう!」
といった意見が出ました。
少しでも「もったいない!」と考える子どもたちが増えたでしょうか。
大人にとっても非常に勉強になるプログラムでした。
セカンドハーベストジャパンのみなさま、ありがとうございました!