入職までのストーリーを教えてください。
学生の頃から、サークル活動で学童保育の支援をしたり、ベトナムでのボランティアを経験したりする中で、「そもそも教育って何だろう」ということを考えていました。教員免許も取得しましたが、卒業後は学習塾に就職。子どもたちが一生懸命に勉強をがんばって、志望校に合格する姿を見られたときは、とてもうれしい瞬間でした。反面、受験というゴールに向かって、真っすぐ進んでいくことに違和感もありました。そんな時に団体でインターンをしていた友人に話を聞き、社会を巻き込みながら学びの形を作っていくダイナミックさ、子ども一人ひとりの多様性をふまえて教育の選択肢や幅を考えられる方針に共感し、即応募しました。

©Nagisa Kamiya
子ども一人ひとりの多様性をふまえて教育の選択肢や幅を考えられる方針に共感
期待をもって入職。入職後のイメージの変化はありますか?
教育という大きなテーマに対し、日々の預かりや企画は小さな積み重ねですが、イメージが変わったということはありません。団体全体を見渡すと、おもしろい人やいろいろな挑戦をしている人がいて、「アフタースクールモデルを全国に広げていく」というビジョンに向け、少しずつステップを進んでいると感じます。プログラムや研修で関わる団体外の人たちも、想いをもって向き合ってくださる方が多く、とても刺激になります。
今年はイエナプランを学ぶ研修に参加し、オランダに行きました。インプットとアウトプットの両方がバランスよくあって、やりたいことやアイディアが広がる働き方ができています。

©Nagisa Kamiya
子どもたちの成長の瞬間が見られるのもこの仕事の面白さ
今後、アフタースクールでどんなことを実現したいですか?
放課後の子ども達は、いろいろな表情を見せてくれます。普段クールな子が、低学年の子が来た時に、汗をかきながらお世話をしてくれたり、意外なプログラムで夢中になって取り組んでいたり、こちらもハッとするような成長の瞬間が見られるのもこの仕事のおもしろさです。
アフタースクールは、こうだと決めつけるのではなく、子どもがしたいことを応援し、失敗も受け止められるような場所にしていきたい。幼児・小学生の時期はぐんと興味や関心が広がっていく時期。子どもたちが放課後の中で感じた疑問やひっかかりをきっかけにして、探究の芽を伸ばしていくような、そんな応援の方法を考え、作っていきたいです。