放課後NPOの最大の魅力の一つでもあるプログラムですが、
木下さんがプログラムを考える時に大切にしていることはなんですか?
3つあるのですが、1つ目は自分自身が「面白そう!」「子どもたちとやってみたい!」というワクワクする気持ちを持ち続けることです。そういう意識をもつことで、意外なところで活動のヒントに出会えたり、面白いアイデアがひらめいたりします。
2つ目は、「子どもたちが楽しいと思うポイントは何だろう?」「このプログラムを通して経験してほしいことは?」など、活動のフォーカスを絞り込むことです。複雑な工程をそぎ落として極力シンプルにし、その活動の持つ楽しさや面白さをダイレクトに感じてもらえるように流れを大事にしています。
3つ目は、子どもたちがココロとカラダをフルに使って色々なことを体感できるような工夫をすることです。アフタースクールで行う活動がその子の人生の「初めて」の経験になることも多いので、 一人ひとりの「初めての出会い」を大切にしてあげたいと思っています。

©Nagisa Kamiya
自分自身がワクワクする気持ちを持ち続けることが大切です
放課後NPOアフタースクールでは、「面白そう!」と思ったことを各拠点が自由に企画することができます。各スタッフの特技や好きなことを活かして、 子どもたちと一緒にカタチにしていくことができるのが魅力です。自分らしさを発揮でき、やりがいを感じられる部分ですね。
これまでの経験が活かされる場面が数多くあると思いますが、
特にそう感じた瞬間はありますか?
私は大学を卒業後、幼児から高校生まで、年齢や国籍を越え、様々な個性・文化的背景を持つ子どもたちと接するお仕事をしてきました。その中で、自分自身の物差しだけで判断しないこと、様々な角度から物事を見ることの大切さ、一人ひとりの気持ちに寄り添って、その子の立場になって考えることを深く学びました。
場面や状況を瞬時に見極める洞察力や感性、一人ひとりの気持ちに対応する力が必要になる場面が日々あります。そういうときに、これまでの経験の積み重ねが活かされていると感じます。

子どもたちのはじめての出会いを大切にしてあげたいです
また、講師の先生はじめ外部の方と新しいプログラムを考案する際にも、ニュージーランドでボランティアのコーディネートや生徒主催のアクティビティー・イベントの企画運営サポートをしていた経験を生かし、そこで培った行動力、企画力、マネジメント力、交渉力は、子どもの森の日々の運営、プログラム企画の場面で大いに活かされていると思います。