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「放課後を考えることは子どもの未来を考えること」 新・放課後子ども総合プランを通じて考える放課後の在り方

こんにちは、企業・行政連携チームの青木です!

先日、「新・放課後子ども総合プラン」の勉強会を自治体や学童保育施設の運営団体様向けに行いました。当日は文部科学省の西川由香様よりご講演をいただき、午後にはアフタースクールの各拠点への視察も実施。約100人の参加者のみなさまとともにこれからの教育や放課後の価値を考える機会となりました。

まずは西川由香様(文部科学省 総合教育政策局 地域学習推進課 地域学校協働活動推進前室長)より、新・放課後子ども総合プランや来年度から変わる新学習指導要領の概要、その目指すところについてお話いただきました。

一体化が進む放課後児童クラブと放課後子供教室

「放課後児童クラブ」と「放課後子供教室」。対象や活動内容に違いはあるものの、どちらも放課後の子どもたちが安心、安全に過ごすための居場所です。この2つが同じ目線で小学生の放課後の在り方を考えることが必要であるという観点から作られたのが「放課後子ども総合プラン(平成26年度)」。今年度の改訂で今後5年間の目標が記載されました。(「新・放課後子ども総合プラン」。)待機児童の解消を目指すとともに、放課後児童クラブ(※1)と放課後子供教室(※2)の一体型運営を一万か所以上にすることを目標として設定しています。

一体型運営とは、「放課後児童クラブは面積基準や人員の配置基準を満たすよう、生活の場として占有スペースを確保する。そのうえで、児童クラブの子どもたちも放課後子供教室の様々なプログラムに参加することができる」というもの。児童クラブの子も子供教室の子も制約なく、同じように放課後を過ごすことが可能になります。 私たちのアフタースクールはもともとこのような区別がなく、基本的に「一体型運営」となっています。(忍岡小放課後子供教室、峡田小にこにこすくーるを除く)

※1放課後児童クラブ…通称「学童保育」。主に共働き家庭の小学生に向けた生活と遊びの場

※2放課後子供教室…全児童を対象にした、放課後や週末の子供たちの居場所。学校の校庭や教室を活用し、スポーツや文化活動等ができるようにする取り組み

「協働」で放課後をつくっていく

西川様は、放課後の活動をつくる際には、まず子どもたちを取り巻く学校教育や家庭教育の現状や課題を最初に把握した上で行っていくことが大切だと言います。そのためには様々な人の協働が必要不可欠。

「放課後の活動は、近所に公園があるか、家に保護者がいない子がどれくらいいるか、塾に行く子がどれくらいいるのか、など様々なテーマとの関連の中で決まっていくもの。そういった現状を踏まえて今の子どもたちに欠けている体験や、地域でこそ補える種類の活動を検討することが重要です。そのためには学校関係者や地域コーディネーター、自治体、保護者、地域の方など様々な立場の人たちが情報を共有して同じ絵を描き、“協働”していくことが必要なのです」

実は、学校に地域の人が関わるという取り組みは従来から行われています。しかし、横の連携が不十分で実践者の方々がお互いの活動を把握していなかったり、熱意ある方によって継続できていた活動がその人がいなくなると活動もなくなってしまったりという属人的な問題がありました。

そういった課題に対して行われたのが、横の連携をはかるためのコーディネーターの位置づけの見直しと、「協働」という言葉を今回の新・放課後子ども総合プランに盛りこんだ、ということです。「協働」とは「同じ目的のために、異なる立場の人たちが対等な立場で共に働くこと」という意味。つまり、共通の目的を複数の立場の人で共有すること、そして対等な関係の下で協力して活動していくことの重要性が今回のプランで明記されたということになります。

「大人たち自身が課題を乗り越えるために、異文化を吸収して受け入れながら、時にはけんかもしながらこれでいこう!というように実際に協働している姿こそが、子どもたちが協働できる力を身に着けることにつながると私は強く思っています。ぜひみなさんには”放課後の協働”というキーワードを大切にしていただき、他部署の人と話をしてみていただきたいなと思います」

と西川様は参加者のみなさんに熱く語りかけました。

西川様からの講演のあとは、放課後NPOアフタースクールが行っている「放課後ならではの活動」をみなさまにご紹介。子どもたちの探究心を育むラボや子どもたち発の地域創生プロジェクト「みらふる(未来のふるさとづくり)」、19種類のプログラムを全国に届けている「スミセイアフタースクールプロジェクト」など多様な取り組みに、参加者のみなさまも真剣に耳を傾けてくださいました。

子どもたちが自由に選べる放課後の過ごし方

午後は、アフタースクールの各拠点にて現地視察を開催しました。新渡戸文化学園に到着すると、ちょうどアフタースクールの校長先生が「今日は宿題の丸付け当番なんですよ」と子どもたちのもとへ向かっているところに遭遇。子どもたちも続々と入室してきました。

アフタースクールの中に入るとおもちゃで遊んでいる子、宿題を持って勉強部屋へ向かう子、プログラムに参加する準備を行う子など、様々なことを行っている子どもたちの姿が。アフタースクールでは宿題をやるかどうか(やることを推奨はするが強制はしない)、おやつを食べるか、プログラムに参加するか、すべては子どもたち自身が決めて行動します。自由が尊重されているので、子どもたちも羽をのばしている様子がそこかしこで伺えました。

この日はダンスや女子サッカー、プログラミングなど9種類のプログラムが校内の様々な場所で同時開催。先生の話を聞いて真剣に参加している子どもたちの姿がありました。

視察に参加された方からは、「つい、自分たち(運営側)の効率を優先しがちですが、子ども目線に立って活動されていてすごいですね!」とのお声をいただきました。

今回の勉強会が参加者の方にとって、「子どもたちの豊かな放課後」をつくるためのヒントになったり、良い方向に進むきっかけになれば嬉しく思います。

“全国の放課後をゴールデンタイムに!”

そのために様々な分野のみなさんと協働していきたいと私たちは考えています。

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