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【桐蔭学園幼稚部・小学部アフタースクール】キラリと光る子どもたち

桐蔭学園は、幼稚部・小学部にそれぞれアフタースクールがあります。

今年の夏の終わりに、幼小アフタースクール合同のおやつタイム『かき氷』を実施しました。

幼稚部の子どもたちが、小学部の預かり部屋におやつを食べに来る、そのお世話を小学生の子どもたちにしてもらおう!という計画です。
初の試みでスタッフも少しドキドキしていたおやつタイムでしたが、中でもキラリと光った2人の子の様子を紹介します。

2年生のRちゃんは、男女や学年に分け隔てなく遊ぶ、サッカー少女。
普段から遊ぶときは遊ぶ、しなければいけないことはする、メリハリのある行動が光っていました。



かき氷のお手伝い係が8人集まり、役割を決めるときに、Rちゃんは、3つの役割(氷削り・食券配布・席誘導)の中で「席誘導」を選びました。スタッフが伝えたのは、「案内してあげてね。」という言葉のみ。
いざ始まってみるとRちゃんは、かき氷を持った幼稚部の子どもたちを一人ひとり氷がこぼれないように配慮しながら誘導し、靴を脱ぐ場所・座る場所を細々と指示をだしながら全員をきちんと座らせてくれました。
全員が座った後も、上履きを揃えたり、食券の回収をしたりと、汗だくになりながら一生懸命、役割を果たしてくれました。幼稚部の子どもたちへの優しい気づかいや周りを見て行動する力がピカピカに光っていた瞬間でした。最後にはお手伝いをしてくれた他の小学部の子どもたちと一緒にかき氷を食べていましたが、一仕事終えた満足げな表情が印象的でした。


そして、もう1名はTくん(2年生)。普段は、やんちゃという言葉がぴったりで、少し乱暴な言葉遣いやおもちゃの取り合いなど、他の子からの訴えにいつも名前が出てくる男の子です。
「お手伝いをやりたい!」と自分から言ってくれたTくんでしたが、幼稚園生たちが到着する直前にも友達とのトラブルが解決していない状態でした。知らんぷりしてお手伝いに行こうとするTくんを引きとめ、「トラブルを解決してかららお手伝いに行こう」と伝えると、普段よりも数倍速く行動に移したTくん。ささっと友達に謝りに行きトラブルは無事に解決!お手伝いに行きました。

自分のもやもやした気持ちをさっと切り替え、人の役に立ちたい!という心が勝ったTくん。
いつも手を焼くだけに、Tくんのキラリと光った瞬間に立ち会えて、私たちの心もほっこりと温かくなりました。



異学年交流の中で育まれる優しさや気遣い、自分で考えて行動する力、その生き生きした姿を見られて、改めて縦割り集団の良さを感じました。
そして、いつもやんちゃなTくんは、きっとうまく表現できないだけでトラブルになってしまうけれど、人の役に立ちたいという気持ちを強く持っているということ、「お手伝い」には、いつもは見せない気持ちを表現できる場があること、そのことにも気づかせてくれました。

また機会を作って、幼・小の異学年交流をしていきたいと思っています。

文:桐蔭学園小学部アフタースクール/高柳

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