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【学び】達人と楽しむ日本文化 「日本語の美しさに触れる」 

こんにちは。アフタースクール36号です。

世田谷区教育委員会主催の「才能の芽を育てる体験学習」にて、百人一首を通じて日本語の素晴らしさに触れるプログラムを実施しました。

講師はNHK番組キャスター、千葉市女性センター名誉館長の加賀美 幸子先生です。

小学校4年から6年生の子どもたちが30名ほどやってきた会場。テレビでお馴染みの先生がいらっしゃるということで、保護者の方々もたくさん!会場は賑わっていました。

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加賀美さんから早速導入のお話。

「はじめにことばありき」という言葉どおり、ことばは色んなことのはじまりであること、ことばといっても音、文字、手話など伝え方は様々であることについて触れていました。

季節を二十四にわけて名付けた「二十四節気」のお話もありました。立春や雨水という言葉を聞くだけで、季節のみずみずしさを感じられる。ということ。加賀美さんの素敵な語り口調に、うっとりしてしまいます。

加賀美さんは、「ことば」とは伝える手段であると同時に「考える道具」であり、「自分を慰める道具」である、だから豊かであるべき、ともおっしゃっていました。

普段なにげなく使っている「ことば」について気づきのあるお話。子どもたちも静かに、そして真剣に耳を傾けていました。

次に、実際に藤原定家の「小倉百人一首」を読みました。

古典は耳と心で覚えるもの。まずは加賀美さんのあとに続いて一首ずつよみます。

子どもたち、丁寧に上手に読んでいきます。

全部読み終わったら一人一首、みんなの前で読みます。

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一人一人、なれない言葉遣いに苦戦しつつも読んでいきます。

学校の授業で習う前なのにも関わらず、知っている歌がある!という子も!

「噛み締めるようによむのも良し、すらすらと流れるようによむのも良し。」とおっしゃる加賀美さん。一人一人に「この歌好き?」と向き合う姿も。

はきはきと大きな声でよむ子もいれば、丁寧にゆっくりとよむ子がいたりと、よみかた一つでも、個性があらわれます。

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たった三十一文字に、作者の心情や自然の風景が詰め込まれた百人一首。

描かれた世界観は、現代の私達にも通じるものです。

子どもたちにとっても普段あまり親しみのない古典にゆっくりと向きあえた、実りのある時間になったようです!

加賀美さん、ありがとうございました。

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