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「もったいない」を世の中に。フードバンクの取り組み

みなさま。
2号でございます。

さて、本日は2号がずっとやりたかったプログラムが実現しました。

セカンドハーベストジャパンさんによる、
“フードバンク”の取り組みをプログラムにしました。
http://www.secondharvestjapan.org/index.php/jpn_home

みなさま、ご存知でしょうか。
日本では年間500万トンもの食料が廃棄されていることを。

セカンドハーベストジャパンでは、
「すべての人に、食べ物を」というキャッチフレーズで
フードバンクの取り組みによってこの問題を
解決しようとしています。

フードバンクとは文字のとおり「食料の銀行」。

本来捨ててしまうものを集め(預かり)、
食料を必要としている方々へ再分配する(届ける)
取り組みなのです。

今回は、その取り組みの紹介を子どもたち向けのプログラムと
して行いました。

題して、
Dsc01889

本日の「おやつづくり」に集めていただいた食料はこちら。
Dsc01887 Dsc01892

一部ご紹介しますと、

カボチャは北海道の農家から届けられたもの。
こちらも小さくて売り物になりません。

キャベツやえりんぎ、パプリカは一部だけ色が悪くなっていたり、
ちょっと痛んでいるため売り物にならないもの。
スーパーから回収したものです。

手前のクロワッサンは11/30が賞味期限のもの。
今日ですね。

毎日、倉庫がいっぱいになるくらいの食料が寄せられるそうです。

こうした背景には、汁物や缶など、企業の廃棄にかかる処理コストが、
運送コストとあまり変わらないということがあるそうです。

さて、プログラムはフードバンクの説明の後、
今日持ってきていただいた食料の紹介から始まりました。

Dsc01897

子どもたちに差し出されたのはキャラメルポップコーンです。

「このキャラメルポップコーンもタダでいただきました。
さて、なぜでしょう?」

「ヒビが入っているから!」
「まずいから!」

と子どもたちの意見はさまざま。

「正解は賞味期限が近いからです。店頭に出るときには
賞味期限が近いため売れない。こっちのジュースもそうです。」

次です。

このサツマイモ。こちらも農家からいただいたものだそうです。
Dsc01893

「さて、このサツマイモ、なぜもらえたのでしょう?」

「土がついているから!」
「大きすぎ!」

そう。普通に比べて大きすぎるものや細すぎるものですね。
これらは売り物にならないもので、本来なら捨ててしまうものです。

「これはあとでみんなで食べます」

「え~~」 と子どもたち。

もう1問。

ちなみにこの方が今日の先生、
セカンドハーベストジャパンの配島さん。

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「こちらのゼリーやようかんの入ったお菓子。
これはなぜもらえたのでしょう?」

「ん?夏のナントカって書いてある」

「鋭い!今は冬ですね。ちなみに賞味期限は2月です。
そう、夏に売っていたお菓子なんですね。だけど冬は売れない。
だからもらえるんですね。」

さて、これらのものを使って自分のおやつをつくります。

ちなみに本日のおやつは・・・

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おお!カレーです。
これも品質的には問題ないのですが、作りすぎてしまって本来廃棄されるものです。
ちなみにカレーに入れている白いクリーム。こちらもそう。

子どもたちは先ほどの野菜を切っていきます。

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カレーに投入!

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カレーを煮込んでいる間に、フードバンクをわかりやすく紹介した番組を見ます。

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なんとなくフードバンクのことがわかってきたところで
いよいよおやつの時間です!

カレーと一緒に食べるのは、こちら。
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このクロワッサン、なんと輸入のときの検査で少し数が減ってしまったので
売り物にならなくなったものです。
こんなものもあるんですね。

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こちらが本日のおやつです。
すべてが本来捨てられてしまうもの。
こんなに立派なおやつになります。
「もったいない!」

子どもたちが「え~~」と言っていたサツマイモ。
普段食べているものと味は変わりません。

ちなみにカボチャが嫌いな子も今日は食べていました。
もったいない精神による心境の変化?

最後に配島さんからお話が。

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「世界には食べ物に困っている人がたくさんいます。」
「みんなも給食を残さないで食べたり、お母さんに賞味期限が近いよ!と教えたり
してあげてください。」

すると子どもたちから
「賞味期限がなるべく近いものから食べるようにする!」
「たくさんのものを捨てようとすると、フードバンクの倉庫がパンクしちゃう!」

といった意見が出ました。
少しでも「もったいない!」と考える子どもたちが増えたでしょうか。

大人にとっても非常に勉強になるプログラムでした。
セカンドハーベストジャパンのみなさま、ありがとうございました!

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