支援学級から毎日来てくれる5年生のG君。ダウン症候群を持った子ですが、ひざ関節にも障害があり、車椅子に乗って生活しています。
2年前、首の骨の手術をした時には自力での移動も難しかったのですが、克服し今ではハイハイで自由に動けるようになりました。
G君は根っからの頑張り屋さんです。車椅子に乗りながらも自分でできることはみんなと同じように、何でも自分でやります。車椅子の乗り降りも、遊んだ後の片付けも、お手伝いしようとすると強く拒みます。少しずつできることが増えた喜びを阻害されたくないのだと思います。
G君はみんなの人気者です。アフタースクールにやってくると、まずは大好きな「千と千尋の神隠し」の絵を描きます。2年間ずっと変わらず描き続けていて、どんどん上手になり、芸術的なセンスを発揮。みんなの関心を集めています。
時々、G君に抱きつく子もいて、ちょっと迷惑そうな表情をするのですが、誰もいなくなると「さみしいよ〜」と言ってみんなの笑いをとります。
みんながG君に親切です。移動する時は道をあけ、どうしても届かないものをちゃんと取ってくれます。避難訓練では、車椅子での避難の補助を買って出てくれた子もいました。
今年の七夕のお願いは、「あるけるようになりますように」でした。
卒業までに叶ってほしい。みんなで願っています。
こんなに優しい気持ちにしてくれるG君と仲間たちに深く感謝を込めて。