特定非営利活動法人 放課後NPOアフタースクール

アフタースクールの取り組みが、グッドデザイン賞を受賞しました

アフタースクールのプログラム紹介

「建築」のプログラム

建てる、築く、だけでなく、すべてをかなえる「建築プログラム」。

それは、名前の通り、何かを建築するもの。本当の家を作っちゃおうというプログラムです。
子どもたちが町の大工さんと一緒に家を作る。
そんなプログラムに、実はアフタースクールで実現したい全てが詰まっています。

アフタースクールが大切にするもの

建築のプログラムにはアフタースクールが大切にする子どもの成長の視点がぎっしりと詰まっています。

本物にふれる

放課後はテストの時間ではありません。必ず上手くいかなければいけない時間でもありません。失敗して大いに結構。なるべく本物に触れてほしいと考えています。建築ならば「本物の家」を建てることにチャレンジします。

挑戦して乗り越える

少し無理に思える目標が目の前にある時、「大変だけど、乗り越えたら面白いぞ」と思えるかどうかはその後の子どもたちの成長を大きく左右します。そのために挑戦してぜひ乗り越える体験をしてほしいと思っています。「家を建てる」決して簡単ではないですが、乗り越えてほしい挑戦です。

自分たちの自由な希望を叶える

家は決まったデザインはありません。みんなで色々と考えます。「どんなものを作りたい?」「どんな風に使いたい?」「どうしたら喜んでもらえる?」様々な意見をまとめるのも大切な勉強です。自分の生活や人生は自分の希望の上に成り立っていることを知ってほしいと思います。

みんなで力を合わせる

家は一人では絶対にできません。かなり作業は大変です。そしてプロの手助けも必要です。怪我の心配もあるので、気は抜けません。大工の棟梁に弟子入りしてみんなで完成させましょう。みんなでやり遂げたその先にはひとりでは味わえない喜びが待っています。

努力を積み重ねて完成させる

家が完成するまで半年から1年くらいはかかります。少しずつ部分を組み立て、最後に形になります。なかなか先が見えず苦しい時期もありますが、だからこそ乗り越えた時に感動するのです。積み重ねる体験、その先に見える完成の喜び、ぜひ体験してもらいたいと思います。

アフタースクールならではのプログラム

建築プログラムは、アフタースクールならではのプログラムと言えます。
これからもたくさんの学校で行いたいと思っています。

学校で行うことが必要

学校で行うことが必要

建築プログラムにはある程度の場所が必要です。長期間作業する場所、建築物を置く場所、学校という場所資源がそれを可能にしてくれるのです。昔は多くの子が空き地で秘密基地を作ったものです。その現代版なのかもしれません。市民先生が手伝ってくれることで進化を遂げた現代の秘密基地づくりです。

習い事にはならないけど重要

習い事にはならないけど重要

建築は習い事として成立するかというとなかなか難しいです。でも「衣食住」というくらい人生にとって「住」は大事なことです。「住」は出来ているものを買うものと思っている子も多いのですが、実は全ては人の手や発想から出来ていることを知ることにもなるのが私たちの建築プログラムです。

ボランタリーな協力が必要

ボランタリーな協力が必要

家が完成するには大工の棟梁、大人のボランティア、木材を安く分けてくださる材木屋さん、など様々な方のボランタリーな協力が必要です。こういう力を巻き込みながら子どもたちに大きな達成感を届けてあげられるのはアフタースクールならではの取り組みだと思っています。

これまでに作ってきた建築物

大好きな守衛さんのための小屋を新築!

【建築期間】2年 / 【子どもたち】20~30人で完成 / 【大工さん】大工:鉢峰棟梁

  • 守衛さんに小屋をプレゼントすることを子どもたちが決意

    地元の建築家の先生に図面を引いていただき、みんなでトンテンカンテン始めました。のこぎりやトンカチもはじめはうまくいきませんが、どんどん上達していきます。

  • 棟梁との出会い

    引き受けてくださったのは大工の鉢峰棟梁。「子どもには無理だ、大工を甘く見ないでほしい」とはじめは2度ほど断られました。「一度だけ子どもたちの腕を見てほしい」と何とかお願いし、現場へ。その場で子どもたちの真剣な姿を見て、ご一緒にやってくださることを決意くだいました。

  • コンクリートを打つ、初めての体験です

    小屋は守衛さんがお仕事で使うので、もちろんしっかりとした構造物であることが必要です。基礎を作りコンクリートを流し込みました。「家ってこういう風に出来ているんだ」と多くの子どもたちが知ることができました。

  • 「上棟式」を実施。近所の神主さんも来てくださいました

    棟上げが出来ると上棟式が行われます。地元神社の神主さんも喜んで来てくださいました。子どもも大人も初めての体験である方がほとんどでした。

  • 内装・外装をしっかりと仕上げます

    ペンキを塗る前の壁の下地にはみんなの名前を刻みました。ずっと忘れない取り組みになってほしいと思います。

  • ついに完成!地域の方、保護者も集まっての完成披露会

    2年の歳月を経てついに完成!完成披露会では、子どもたちから棟梁に感謝の手紙と花束をお渡し。棟梁、鬼の目にも涙です。

池之上ハウス(第1期)

「どうせなら本物の家を作ろう!」
この一言がきっかけで、みんなの家を建築

【建築期間】1年 / 【子どもたち】20~30人で完成 / 【市民先生】大工:田沢棟梁

  • 作りたい家をみんなで話し合い

    「2階建がいい」「庭がほしい」「隠れられる部屋がほしい」など子どもたちのニーズは色々です。高学年のリーダーに仕切りを任せて、大人は口をはさみません。「ひとつしか作れないから意見をまとめてね。」とだけ言いました。みんなで2時間ほど話し、意見をまとめました。

  • 棟梁との出会い

    引き受けてくださった大工さんは田沢さん。はじめは練習でベンチを作りました。田沢さんののこぎり捌きに子どもたちは感心。いつのまにか「棟梁!」と呼ぶようになっていました。子どもたちが棟梁に弟子入りした瞬間です。

  • なかなか進まぬ作業

    家を作るのは本当に大変。数えきれないくらいの釘を打ちます。今どのあたりまで来ているのかが見えなくなることもあります。地道な作業が続く日々。そんな時逞しいのが高学年のリーダーです。「ほら、みんな頑張れよ!」の声が響きます。

  • 来る日も来る日も作業を重ね、木の家が完成!

    1年間の作業を経て、ついに2階を重ねて家が完成!「本当にできちゃったよ僕たち。。」とつぶやいた子どもの声が印象的でした。そう誰でもない、みんなでやったんだ!!

GOOD DESIGN

なんと、グッドデザイン賞を受賞しました!

この取り組みはなんと「グッドデザイン賞」をいただきました。家のデザインが素晴らしかっただけではないのです。地域を巻き込み子どもたちがやり遂げ大きな達成感を得るこの取り組み自体が「社会に対してよいデザイン」である。と評価されました。まさにみんなの賞です。

池之上ハウス(第2期:インテリア)

出来た木の家のインテリアを完成

【作業期間】半年 / 【子どもたち】20~30人で完成 / 【市民先生】日本インテリアデザイナー協会

  • みんなでコンテストをして家のデザインを決定

    まずはみんなでコンテストです。実際の家をかたどった紙の模型に色を付けてみんなで投票しました。3年生の女の子のデザインが見事に選ばれました。

  • 市民先生との出会い

    インテリアの市民先生を引き受けてくださったのは、日本インテリアデザイナー協会の先生方。そうです本物のプロの先生たちです。

  • 大きな壁に思い切りペンキを塗る作業、初めての挑戦です

    自分より背の高い壁に思い切りペンキを塗る。子どもたちは本当に気持ち良さそうです。ペンキは実は特注。子どもの描いた色が市販のペンキになかったのでペンキ屋さんが特別に調合してくれました。素晴らしくキレイな空色のペンキです。

  • カーテン・絨毯も決めて完成!

    内装ではカーテンや絨毯も決めねばなりません。みんなで1時間以上うなりました。将来の家具選びのよい練習になったかもしれません。

GOOD DESIGN

グッドデザイン賞を
2年連続でいただきました!

なんとこの取り組みが2年連続でグッドデザイン賞をいただきました。みんな2年にわたって本当に頑張って作りました。みんな本当におめでとう!!!

池之上ハウス(第3期:リフォーム)

子どもたちの要望に応じて、
さらに家を拡張・リフォーム

【作業期間】3カ月 / 【子どもたち】30~40人で完成 / 【市民先生】大工:下村棟梁 建築家:小沢先生

  • 家の完成から3年が経過、「もっとこうしたい」
    という子どもの要望に応えて第3期の工事です。

    みんなで話し合い。「2階を明るく」「庭がほしい」「家具がほしい」という3つのテーマに取り組むことにしました。かなりの激論がかわされました。みんな家に思いがある証拠です。ちなみに家には3年経っても落書きがまったくありません、子どもたちが大事に思う気持ちが伝わります。

  • 棟梁との出会い

    今回引き受けてくださったのは、下村棟梁。家具職人のお兄様と一緒に来てくださいました。「まがいものじゃなく、本物を見せてあげたい」と仰ってくださいました。

  • 木材は地元の材木屋さんから分けてもらいました

    2階チーム・庭(デッキ)チーム、家具チーム、3つのチームに分かれて作業です。全体のリーダーは5年生の男の子。前の家を作った時には2年生でした。以前と違い今度はリーダーに成長。嬉しくなりました。

  • 最後に完成披露会、地域の方、市民先生、保護者、
    みんながお祝いにかけつけてくれました

    工事が完了し、最後に完成披露会。みんなでジュースとクラッカーで乾杯しました。最後に出来た家に何度もやすりをかけて「小さい子が危なくないように」という子どもの姿がありました。

TBSさんが取材してくれました!

今回の取り組みは、TBS「Nスタ」で放映されました。みんなのよい記念になりました。家の木材の裏には子どもたち全員が「将来の夢」を書き、打ちつけてあります。みんなの夢が詰まった家になりました。

みんなの家、用具倉庫、遊具、
これからも色々な建築物を子どもたちと作っていきたいと思います。
どうぞご期待ください!!