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【音楽】海外から奇跡のピアニストがやってきた!

イベント

こんにちは。本部スタッフの押塚です。

先日、私どもがご一緒する汐見アフタースクールに、
世界が注目するイギリス発の奇跡のピアニスト、ニコラス・マッカーシーさんがやってきました!

ニコラス・マッカーシーさんとは・・・?

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生まれながらに右腕が半分しかなかったものの、
本人の並々ならぬ努力の末、イギリスの超名門音楽学校へ異例の入学、
さらにはロイヤルアルバートホールのほか、殿堂と呼ばれるホールでの公演、
ロンドンパラリンピックの閉会式で世界的ロックバンド、コールドプレイとの競演を果たす、
世界が注目する左腕のピアニスト。
※さらに詳しくはこちら
http://wmg.jp/artist/nicholasmccarthy/profile.html

この生い立ちと経験もあい、教育に深い関心をもつニコラスさん。
日本の小学生との交流を熱望され、ワーナーさんを通して私どもに相談が舞い込んできました!

大興奮で汐見アフタースクールと汐見小学校に相談すると、
大興奮でもちろん!とのお返事が!

当初は音楽室での交流を予定しておりましたが、
保護者、児童からも大反響!300名近い参加希望を頂き、
急遽体育館でのお迎えとなりました。

この日を楽しみにしていた子どもたち。
歓迎のメッセージや似顔絵を愛情たっぷりに描いてくれました。
サウンドチェックにやってきたニコラスさんは大興奮!
スタッフに「これ見て!」と嬉しそうに話していました。

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そして学校のピアノを入念にサウンドチェック。

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子どもたちに本物の音楽を届けたい。そんな想いが存分に伝わってきました。

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そしてサウンドチェックの合間にも取材が!さすが世界的ピアニストですね。
こちらはTBSあさチャン!さんの取材でした。
交流翌日の朝、7時台のゴールデンタイムに約5分間もこの様子を放送してくださいました。

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私どもの団体名まで!ありがとうございます。

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僭越ながら私が前説・・・ではなく申し送り事項を説明したのですが、
そわそわしてしょうがない子どもたち。それでは早速お迎えいたしましょう。
ニコラス・マッカーシーさんです!

大きな拍手で迎えられたニコラスさん、早速子どもたちとにこやかにコミュニケーションをとってくださいます。

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ニコラスさんは、クラシックの作曲家知っている?などみんなにわかりやすい質問から、子どもたちの心を解きほぐしてくれます。お若いのにさすがです。

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そして自らを取り巻く厳しい環境からどのようにして、
ピアニストを目指したのか、子どもたちにゆっくりと説明し、
そのきっかけとなった曲を演奏してくれました。

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「右手が半分しかない僕にピアノなんか弾けるわけない。ずっと諦めていたけど、14歳の時に日本人の友達が弾いてくれたベートーヴェンの美しさに衝撃を受けて、僕も絶対に弾いてみたい!」そう思ったのがきっかけとお話ししておりました。

これが左手だけで奏でられているとは全く考えられない、素晴らしい音楽。
子どもたちはすっかり聴き入っていました。

ゆっくり自分の成長の旅を子どもたちにわかりやすい言葉で語りかけるニコラスさん、
その旅には必ずきっかけとなる曲があり、その背景と共に演奏してくださいました。
あまり音楽に興味のない、文化の違う子どもたちの心にも、少しでも音楽が残るように。そんな配慮を感じました。

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次の曲は、多くの人に有名音楽校になんか入学できるわけがない!と言われ、実際に片腕という理由で入学を断られたにも関わらず、一生懸命に練習し、オーディション当日まで片腕であることをひた隠しにして、

「Anything is possible」=“あきらめなければなんだってできる!

という信念のもとに勝負したという楽曲を聴かせてくれます。

「この曲は海、荒々しい海の情景が浮かぶ曲とのことで、みなさんぜひ目をつむって聴いてみてください。」とニコラスさんが話します。

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素直に目をつむる子どもたち。その奥にはどのような世界が広がっているのでしょうか。
ニコラスさんの左腕のみということに捉われず、音と心で向き合っています。

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さらに演奏が続きます。楽曲はクラシック演奏会といえますが、内容はニコラスさんという人間との音楽を通した交流。子どもたちは直感的にこの時間に何かを感じ、向き合っています。

何人かの子どもに疲れが見えたかな?と思った瞬間、今度はみんなが聴いたことのあるメロディが!"さくら"と"雪(ゆきやこんこ♪)"です!!

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音楽会にむけ合唱の練習もしていた子どもたちは思わず歌います!
中にはびっくりしてあっけにとられている子も!
子どもたちに自分の演奏で一緒に歌ってほしい、
そんな想いも持っていたニコラスさんの粋なサプライズです!!

「ええ!?すごい!!」そんな空気に包まれているうちに、
楽しい交流の時間はあっという間に過ぎ去り、
最後は子どもたちからニコラスさんへの質問コーナーです。

たくさんの子どもから手が挙がり、質問が止まりません。

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「練習はどのくらい?いやになったりしないの?」
「左手だけで弾ける曲はどのくらいあるのですか?」
「ピアノの範囲はとても広いのに、どうやって左手だけでカバーしているのですか?」

こんなに積極的に質問をするとは私たちも思っていませんでした。
子どもたちの心に深く何かが刻まれたんだと思います。
一つ一つの質問に丁寧に答えてくれました。

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たくさんの質問をしてくれたお礼に、最後にもう一回だけ"雪"を一緒に演奏してくださることに!

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さっきはびっくりして歌えなかった子も、今度は大きな声で歌うことができました!!

楽しい時間はあっという間に過ぎます。
いよいよフィナーレ、子どもたちからニコラスさんへプレゼントです。

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「とおいところからわざわざ僕たち私たちのところに来てくれてありがとう」
そんなメッセージを送っている子もいました。

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素敵なプレゼントにニコラスさんも大喜び!

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会場全体がお互いにありがとうという想いに包まれ、大きな拍手に包まれました。

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最後は握手を求める子どもたち。

ニコラスさんが自身の経験を通して伝えたかった、

「Anything is possible」=“あきらめなければなんだってできる!

このメッセージを音楽の生の体験と共に、
きっと忘れないでいてくれることと思います。

ニコラスさん、遥かイギリスから日本の子どもたちのために、本当にありがとうございました!また協力いただきましたワーナーミュージックのみなさま、汐見小学校学校関係者、PTAのみなさん、本当にありがとうございました!

※この日の様子はbillboard Japan Daily Newsにも掲載いただきました。
ありがとうございました!
http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/35277/2

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