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「ぐりとぐら」の絵を描いた山脇百合子さんに出会う

こんにちは、本部スタッフ秋山です。
今回はなんと、みなさんご存知「ぐりとぐら」の絵を描いた山脇百合子さんにお越しいただきプログラムが実現しました!
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初めは、直接のつながりがなかったため、地域の方から山脇さんの旦那さんへ声をかけていただき、旦那さんとのやりとりのすえ、
ご本人とお会いする機会をいただき、ご自宅に訪問をしながらプログラムまでの準備を進めて参りました!

今回は、そんな念願のプログラム当日の様子をお伝えします。

プログラムは、山脇さんへのインタビューから始まりました。
インタビュー内容は、子どもたちから事前にもらった質問を元に進めていきます。
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質問①:「初めて描いた絵は?いつから絵本作家になったのですか?」
山脇さん:「初めて描いた本の絵は『いやいやえん』高校生の時に同人誌にして友達の友達に35円で売ったわ」
*『いやいやえん』でお話の中に登場してくる”しげるくん”は実在する男の子をモデルに、オオカミは家族にしっぽや耳などをつけてそれらしい恰好をしてもらって絵に描いたそうです!
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質問②:「『ぐりとぐら』はいつ描いて、ねずみはどうやって描いたのですか?ねずみを飼ってたのですか?」
山脇さん:「『ぐりとぐら』は大学3年生の時に描きました。あのねずみは、ねずみの標本を大量にもっている先生のところへ行って、たくさんの標本の中からアメリカのオレンジ色のねずみを選んで見本にして描いたの。」
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お話を聞いていると、山脇さんの絵は全て実物のモノを見本として丁寧に描かれているのだということがわかってきました!

その他、子どもたちからは、「なんで『ぐりとぐら』の服は青と赤なの!?」
「なんでねずみの名前を『ぐりとぐら』にしたのですか?!」など様々な質問が出て、その1つ1つに丁寧におもしろく答えてくださいました。
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そして、後半は子どもたち自身が絵本づくりに挑戦します。
今回はアメーバみたいな形と「これはなんだろう?」という始まりの1ページから物語を想像してみたらどう?という山脇さんからのアイデアで、一人ひとりの創造力を活かして絵本を作りました。
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本のページはたった4ページ。その中で始まりの部分からその後のストーリーを創造していきます。
結構難しいテーマかな〜と思いきや、子どもたちを見るとどんどん手が動いています。
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最初の形を「お餅」にみたてる子や「池」にみたてる子、他には、「鳥」や「着物」や「笑いすぎてあごの外れた魚」にみたてる子もいました!
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たった30分ほどでみんながストーリーを描き上げ、最後は山脇さんに見せながら発表しました。
そして、山脇さんの作品も見せてもらうと、アメーバみたいな形を山脇さんは地図にみたてて、その中に街を描いており、
同じ始まりでも全く違うその発想力に子どもたちや見学の保護者の方から「おー!」と感激の声が!
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さらに次のページでは、その街でりんごをつむおばあちゃんや食べ物の絵が続いていき、
最初のアメーバのような謎の形から一気に世界が広がっていました。
「ホンモノ」の大人との出会い、子どもたちの視線がこんなにも先生に集中し、その瞳がキラキラしている様子は
私もたくさんプログラムをしている中でも今まで一番でした。

今回のプログラムは、これでおしまい。あっという間で贅沢な1時間でした。
山脇さんはご体調が万全でない中、子どもたちのためにプログラムをしていただき本当に感謝の気持ちでいっぱいですが、山脇さんも楽しんでくださったようで私たちも嬉しいです。

今回は、多くの方が子ども時代に出会った本『ぐりとぐら』の絵と世界をとても身近に感じることが出来、その素晴らしさを実感するプログラムとなりました。
参加してくださった子どもたち、保護者の方々、山脇さん、本当にありがとうございました!

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